外環道路 地上部廃止を求める訴訟

武蔵野市外環市民参画(地域PI)検討会が10月5日に開催されましたが、速報が外環道路の公式サイト、東京リングステップで公開されています。議事録などの詳細はまだですが、外環道路のその2,地上部の廃止を求める訴訟が起きるなどこの検討会と同様に気になる動きが出てきています。


動きのひとつは訴訟です。

訴訟は新聞でも報道されているように、訴訟は外環道路本線(練馬-東名高速間)が大深度地下で建設する計画に変更されたことから、本来は側道として想定していた地上部道路「その2」の計画が残っていること。建設も検討されていることは合理性が欠けるとして、地上部の廃止と慰謝料を求めるものです。

外環道路だけではなく国内の高速道路全体に影響を与えると考えられる道路の将来交通需要推計にも気になる資料が出てきました。

国土交通省で「道路の将来交通需要推計に関する検討会」が開催されており、推計が出されることによって、本当に必要なのか。他にもっと必要な道路があるのではないかという、そもそも論ができるのですが、今年の秋に報告書を出す予定となっているのですが、現状ではまだ出されていません。早く出されることを待ち望みますが、9月8日に開かれた「第5回道路の将来交通需要推計に関する検討会」では気になる資料が出されていました。

その資料とは、「将来の交通需要に関わるライフスタイルの変化」((財)サントリー文化財団 上席研究フェロー 佐藤友美子氏)です。
若者の車離れなどがあり、車の所有が減るのではと言われることが多いのですが、このことの根拠となる説明でした。

資料によれば、
・子どものいる標準的世帯では車が必需品だが、現状では単身世帯の増加、単身者と夫
婦のみが日本の世帯数の半分を占める。

・若者の車に対する気持ちは上の世代とは違う。多くの若者にとって憧れのものではなく、
ステイタスとも無関係。数年で新車に買い替えの意識はない。自分にとっての心地よ
さが選択基準。ハンドリングのよい、環境にやさしい定番を探している。

・「熱中人」的趣味の領域としての車は存在するが、多くの人にとっては道具であり、必要
な時に使えればよいもの。レンタルやシェアでもよい。

・多様な選択肢の中で、車のコストパフォーマンスを考える。都心なら持たない選択も。

・旅行しても移動より、ホテルでのんびり、あるいは地元の生活の触れる。ドライブが趣味は過去のこと?

・自然にやさしいライフスタイルが好まれる傾向、車がないのがステイタス?

としていました。

もうひとつは、千葉県の外環道路です。
新聞報道によれば、土地収用法に基づき強制収用に向け具体的な手続きに踏み出したとしています。

■訴訟は、民事訴訟ですので、計画にどのように影響するのかは分かりませんが、廃止すべきと裁判所が判断したとすれば、大きな影響になるかもしれません。今後を見守りたいと思います。
また、道路を作れば、それで良いという時代ではないのかもしれません。総選挙がらみで数字を出すのかどうか分かりませんが、将来交通需要推計は早急に出されることに期待したいと思います。
「道路の将来交通需要推計に関する検討会」には、海外の交通量推計が出されており、EUでは増加としています。しかし、EU圏の拡大によるものでしょうし、地理条件が違いますから日本と比較する意味があるのかと思いますが、「物流に関する今後の動向について」などの資料もあり注目すべきではと思います。

【参考】
毎日新聞 外環道整備:側道計画廃止を求め提訴 武蔵野の弁護士、都を相手取り /東京
国土交通省 道路の将来交通需要推計に関する検討会

東京リングステップ

東京新聞 外環道で地権者らに説明会 国交省など強制収用も視野に(2008年9月26日)