オレンジリング

7dc30ac1.jpg武蔵野市では、認知症サポーターの養成講座を行っており、受講すると修了証としてオレンジリングが渡されています。市議会でもこの講座を受け、私もいただいてきました。
講座の趣旨は理解し評価しますが、気になることもあります。


認知症サポーターは、厚生労働省が「認知症を知り地域を作るキャンペーン」の一環として、認知症の人と家族への応援者を全国で100万人を養成しようと実施しているもので、各自治体が窓口となって行われています。

武蔵野市でも積極的に実施しており、担当課だけではなく、ごみ収集にあたる職員も受講するなど全庁的な取り組みとして実施しており、講座を受講した職員は、オレンジリング(腕輪)を着用して作業しています。

認知症サポーター養成講座の基本カリキュラムは約90分。下記項目を受講します。

1 認知症とはどういうものか

2 認知症の症状

3 中核症状
 症状1 記憶障害
 症状2 見当識障害
 症状3 理解・判断力の障害
 症状4 実行機能障害
 症状5 感情表現の変化

4 周辺症状とその支援
 元気がなくなり、引っ込み思案になることがある
 身のまわりのことに支障が起こってくる
 周辺の人が疲弊する精神症状
 行動障害への理解

5 認知症の診断・治療
 早期診断、早期治療が大事なわけ
 認知症の治療
 認知症の経過と専門家との関係
 成年後見制度/地域福祉権利擁護事業

6 認知症の予防についての考え方

7 認知症の人と接するときの心がまえ

8 認知症介護をしている人の気持ちを理解する

・認知症サポーターとは
・認知症サポーターのできること

武蔵野市では、認知症サポーター養成講座(認知症出前講座)を実施しており、5人以上のグループで場所を用意すれば、講師を派遣しています。費用は無料。
詳しくは、健康福祉部 高齢者支援課 高齢者支援係
電話番号: 0422-60-1846

■受講してみると、動画で分かりやすく解説していたことなどで認知症となった方がどのように考えているのかが分かるようになり、なんとか対応ができそうな気にはなりましたが、“実践”がないとどうかな、とも思えました。

ただ、知識があるとないとでは大違いですから、このようなキャンペーンはもっと普及しても良いと思います。本人と家族で抱え込むのではなく、地域として考えるいいきっかけになるはずです。
役所が全てをやるのではなく、受講者がスキルアップして認知症サポーター養成講座の講師役「キャラバン・メイト」を養成するシステムも良いことだと思います。
外郭団体を作ってやらせたり、サポーター資格の許認可をする団体をつくり天下り先を考えているのではないようですから…。

気になるのは、10000人当たりの講座開催回数、総人口に占める割合(メイト+サ
ポーター)、サポーター1人当たり担当高齢者人口など自治体ごとに公表して、競わせようとしていること。
かけ声だけでは進まないことは分かりますが、自治体に任せることが地方分権ではないか、と思うからです。
数が目的はないと思います。この数字が現場や市民に励みになればいいのですが、はたしてどうなのでしょうか。

岩手県では、創作劇で子どもたちに楽しみながら認知症について理解を深めようとのサポーターの養成講座を行っています。このような取り組みも必要だと思います。

■市のサイトでは『これまで583人もの市民や職員が受講しています。10月1日(水)には全市議会議員を対象とした講座も開催されました』とあり、市が音頭をとってやったように受け取れますが、要請されたから受講したのではなく、あくまでも、市議会として意義を認めたから受講をしたいと市議会から申し出で実施したものです。
さらに言えば、正副厚生委員長から委員会にはかり、厚生委員だけでなく全市議を対象にやろうと議長に申し出て議長も意義を認めて実施したものです。

微妙なニュアンスですが、議会主導でやったこと、とあえて記しておきます。細かいことで、どうでも良いことですけど。

【参考】
認知症サポーター100万人キャラバン

 上記サイトにある市町村別キャラバン・メイト数、認知症サポーター数(pdf)

武蔵野市役所 認知症サポーター養成講座(認知症出前講座)のお知らせ

武蔵野市役所 市役所ぐるみで認知症サポーターに ―ごみ収集作業職員も養成講座を受講 ―
岩手日報 認知症学ぶ劇を児童に 県職員が初の創作劇