国の予算はドンブリ勘定

武蔵野市の19年度決算が終わりましたが、決算書(予算書も同じですが)は、款・項・目・節(かん・こう・もく・せつ) に別れて金額が記載されているだけで、補足説明で何を対象にした事業なのか注意深く見ないと分かりにくいのが正直な感想です。武蔵野市などでは、付属資料などで事業ごとの予算や執行率を示しているので理解ができるのですが、このような資料がないと、本当に正しく使われたのか分からないでしょう。

その分からないのが国の予算と決算であり「日本の予算・決算は非公開」と元ニセコ町長で現在は衆議院議員の逢坂誠二さんが自身のホームページで指摘しています。


逢坂さんによると、国の予算、決算は、費目の名称しか掲載されておらず、事業ごとの明細やその費目の詳細についても、公開されるどころか計算もしていないようなのです。

款・項・目・節は、旧会計法での予算の分類項目として使われていた物で、現在でも自治体が予算を区分するときに使い、分類項目最も大きな区分から款・項・目・節となっています。款と項の二つの上位区分は議会で議決されるもので、各款及び各項の間では原則流用はできないことになっています。

地方自治体の予算規模であれば、目以下のお金を動かせば(流用)が分かりやすいのですが、国の場合は億単位となり、その詳細までこれまで国会ではチェックされてきていなかったようなのです。

しかも、予算の余裕幅は約20%あるのだそうで、細かい(と言っても億単位)は役人が自由に使うことができることにもなり、『明細どおりに予算を振興せず、ある程度の大きな分類の中で、つまりドンブリ勘定で予算を執行している』とのこと。

逢坂さんは、『どんな事情があるにせよ、予算と決算の詳細が明らかにされないのは大問題です』と指摘していますが、まさにそのとおりでしょう。

逢坂さんは、ニセコ町長時代に「情報共有によるまちづくり」を掲げて、役場が何をしているか住民にも情報を公開することで行政改革を進めていました。分かりやすい冊子にした予算書や情報公開条例、全国初の自治基本条例ともいえる「ニセコ町まちづくり基本条例」を制定したことでも知られています。
また、住民との直接対話集会を始め、武蔵野市でいう「タウンミーティング」の元祖を築いた首長でもありました。

首長経験者であったことから、この細目に気が付いたのかもしれません。詳細は「日本の予算・決算は非公開」のページでご覧いただくとして、細かな流用が分かってきたのは、参議院で民主党が第一党になったことが大きいようです。