良識

20日に臨時の議会が開かれ、第四期長期計画調整計画についての市議会全員協議会が開催されました。全員協議会には議員の発言時間に制限がありません。これを良いことに、調整計画の策定への嫌がらせとしか思えないほど、発言時間を長く使う議員がいたことにより、全議員が発言、議論できないという異常事態になってしまいました。

事前に時間制限はないが、良識の範囲内で発言をする、なるべく短くしていこうと決めたことで、20日は、ほとんどの議員がコンパクトにまとめて発言をするようにしていました。しかし、我関せずで長時間を使い、しかも難癖を付けているような発言が繰り返す議員がいたことで、同じことを繰り返すなら委員は引き上げる、策定委員長からクレームが入ってしまったのです。


クレームは、策定委員は市民でありボランティアで関わっており、明日も仕事がある。時間制限のない、ルールもない状況で議会に付き合う必要があるのか。このようなことを続けるのか。全議員に問いたい。22時までは議場にいるがその後は引き上げる、というものでした。

この全員協議会は、調整計画原案について、市議会の意見を調整計画策定委員がヒアリングする、意見交換や議論をすることが目的であるはずです。
市から出された議案を審議するのであれば、細かな点がどうなっているのか、根拠を問い質すことや言葉の定義を確認することは質問として許されることでしょう。
しかし、策定中の計画についての意見交換ですから、細かなデータの確認や用語の確認をする場ではないはずです。聞く前に自ら調べ、自らのデータを示して分析が違うと言うのであれば議論と言えるでしょうが、データを策定委員に示させて、そう読みとることはできない、見解の相違だとの発言では、何のために発言しているか分かりません。

また、調整計画の策定は、議会の議決事項ではありません。議会が是非を決めるものでもないのです。気に入らないことは書かせないと思える強硬な態度にも疑問を持ちます。

この日は、当初予定されていた17日で終わらず、急遽、開催したものです。当初の日程で終わらず発言したい議員が多く残っていることを考えれば、自らの良識に基づいて発言時間を短くする、重要な点についてだけ質問をすると考えるのが当たり前のことです。
当初、17日だけの日程では短すぎるとの批判の声がありましたが、それならば短い時間でどうすれば良いのかを考えるべきです。

議長からも開会前と開催中に、事前に確認したように良識の範囲内で質問をして欲しい、と全議員に呼びかけていましたが、無視されてしまったという状況でした。

その結果、22時を過ぎた段階で発言をしたい数人の議員が残ることになり、残った議員は、各自5分程度で発言だけはするが答弁は求めない。その代わりに質問内容は文書で提出、調整計画策定委員から回答を出し、その内容は議事録に残すという苦肉の策で終わりました。

議場での発言は、最も保証されている議員の権利であり、議員の最も重要な仕事です。
しかし、何でも発言して良いというのではなく、発言には責任があり良識が求められるのは当たり前のこと。そして、議会は一人だけのものではなく、全議員が市民のために議論をする場であり、そのために互いを尊重し明文化していなくてもルールがありモラルがあるのです。

良識というより非常識がまかり通るこの状況は、議会として考えるべきです。恥ずかしくないのか、との傍聴者の批判の声は、全議員が受け止めるべきです。条例という市のルールを決定する議会がこの状況では、一番無駄な存在になってしまいそうです。