人工衛星を使った行政ビジネス

石川県羽咋市農林水産課の職員が人工衛星を使い、収穫前の米の食味を測定するシステムを開発。他の自治体などからの問い合わせが相次ぎ、受注も決まっています。自治体の収入を増やすことになる行政ビジネスの第一号となっています。


羽咋市が開発したのは「羽咋市方式人工衛星測定業務」と呼ばれるシステム。アメリカの商業衛星が撮影した稲の画像データを解析するソフトを民間業者に発注し作製したシステムです。
解析することで米粒に含まれるタンパク質含有量などを調べることができ、データから刈り取りの適期などが簡単に分かるというもの。通常は、10アール当たり819円だった費用が500円程度にできるのだそうで、使用する機材はパソコン一台。作業負担も少ないのだそうです。
このシステムには国内だけでなく、韓国からも問い合わせがあり、すでに受注が決まっています。

■農業に生かすために格安で利用できる人工衛星を市職員が探し出し、解析するソフトを県内の民間業者に発注し開発。さらに、そのシステムを販売するという行政ビジネスになります。行政だから知り得たニーズと業者へのネットワークをアイデアというスパイスでつなげて作り上げたのがこのシステムではないでしょうか。多額の収益とはなっていないようですが、行政だからできること、と考えると参考になる事例だと思います。

ちなみに、羽咋市と言えば、宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」があり“UFOのまち”としても有名です。宇宙に強いことが功を奏したのかは分かりません。

【参考】
全国農業新聞 人工衛星で収穫前の米の味測定
北國新聞 「羽咋市方式」新潟に売れた コメの味、衛星で解析 行政ビジネス第1号