市内に認可保育園新設へ

12月12日に文教委員会が開かれ、民設民営の認可保育園が新設される見込みであることの行政報告がありました。
場所は西久保2丁目。市有地と市の土地開発公社が持つ土地を利用して建設される予定です。


保育園の新設は、市の緊急待機児対策として考えられてきたもの。今年4月の待機児が55名となり、児童福祉法により「市町村保育計画」を策定し知事に提出することが義務付けられたことが契機となっています。

通常は認可保育園の待機児の受入先となっているのが認証保育園ですが、今年4月の時点で定員充足力が91.4%となっています。通常は、4月に認可保育園への入園が認められることで認証保育園の子どもの数が減るのですが、今年は減っていない、つまり、来年度以降、認証保育園にも入所できない可能性が高くなっているのが現状となっています。

さらに、1歳児と3歳児の枠が市全体で少ない課題への対応としても必要となっていました。3歳児枠は、乳児園(0~2歳児)の認可保育園に通園していた子どもが3歳になると待機時になってしまう事態が現状で起きているのです。

そのため、待機児を少なくしていくために市内で保育園を新設できる場所を探していたところ、隣接して市有地と土地開発公社の土地があること分かり保育園を新設しようとなったのです。

ただし、市が建設する公設ではありません。公立保育園新設への補助金が一般財源化されたため、市が建設しても補助金が得られなくなっていることから、民設であれば補助金があることから民間に希望を募り建設する予定。この民間ですが、実績のある事業者を想定しています(市内の認可保育園事業者が対象)。

今後、地元との協議などを経て早ければ平成22年度当初に開所予定。現状で想定されている規模は、100名程度となっています。

■この保育園の新設については、場所選定で問題が発生していました。
この場所で保育園を作りたいとの行政報告は11月の文教委員会であったのですが、その後、予定されている土地が西久保2,3丁目(井の頭通りの北側)の道路が狭いため道路拡張などの計画があり、その計画に使う予定として取得したことが分かったためです。また、地元に道路問題についてのまちづくり協議会があり、この会との協議も必要なことも分かりました。

事前に庁内で土地の利用目的や取得経緯を調査していましたが、11月の時点では何もなかったことから、今年度の補助金申請に間に合わせるため、急遽、保育園を新設することを決定。土地開発公社から市が土地を買い取る予算をこの12月議会に提出予定となっていました。
しかし、土地の利用目的がその後に判明したこと。地元のまちづくり協議会との協議もしていなかったことも分かり、提出を見送ることになったのです。

今回のことで分かったことは、市や土地開発公社が多くの土地を持っていますが、その利用目的や取得経緯がすぐに分からないこと。平成5年から休眠状態でしたが、解散はしていなかった地元のまちづくり協議会の情報も伝わっていませんでした。つまり、過去の事例を申し送るなどの管理体制に課題があることになります。

行政報告では、今後、宅地が進み現状では道路拡張はそう簡単にはできない状況ですから、新たなまちづくり計画を地元と協議していくこと。保育園新設へ理解を求めていきたい、としていました(道路計画は昭和25年に作られたもの)。

■市役所内の情報管理体制の見直し、再構築は行うべきです。同時に地元への理解も誠意を持って進めて欲しいと思います。武蔵野市での保育園の新設は20年以上なかった(認可外から認可が一園あった)のですから画期的なことなのですから。幸いなことに、地元での反対の声はないとのこと。今後に期待します。