湧水が原因で飛騨トンネルの工事に遅れ

トンネルによる地盤沈下』の記事でも紹介した箕面の滝の枯渇について、11月19日に開催された外環道路特別委員会で委員から質問がありました。このようなことがあってはならない、との内容ですが、なぜ滝枯れがあったのかなどのメカニズムは解明されていはいないようです。武蔵野市としても把握していないとのこと。

トンネル事故は、愛知県と富山県を結ぶ東海北陸自動車道で建設が進められている飛騨トンネルでも発生しています。



中日本高速道路は、11月1日、2007年度末開通を予定していた全線開通の時期が来年7月頃まで遅れる。具体的な開通日は、今後の工事の進捗も見極め、確定できた段階で改めてお知らせします、と発表しました。遅れた原因のひとつに湧水があるとしています。

飛騨トンネルの長さは10.7km。道路トンネルとしては長さ11kmの関越自動車道の関越トンネルに次ぐ国内第二の長さになります。

難工事の様子は、KENZ-PLATZ 『想定外の地山と異常出水に挑んだ飛騨トンネル避難坑の3000日』に記事があり、建設にあたった飛島建設による記録動画も掲載されています。トンネル内にいかに湧水が溢れ出したかが分かる映像となっています。ご参考にしてください。

同記事によれば、飛騨トンネルが建設されている地盤が軟らかく、掘削中に地下水が大量にわき出すなど工事が難航。トンネル内を補強するコンクリートが崩落するなどの事故も起き、二年間も工事が停止したのだそうです。

KENZ-PLATZには、『切り羽から約480m後方の地山が崩落、十分に抜けなかった地下水が誘因』との記事があり、青森県で建設中の東北新幹線のトンネル工事で地山が崩落し、地上の田畑が陥没した事故を報道しています。崩落現場の地上には水田があり、この水が流れ込んだことも理由と考えられていますが、事故検討会は崩落の主因については、複雑に入り組んだ地層構造や地下水の流れの変化にある、と推定しているのです。

■複雑に入り組んだ地層構造や地下水の流れは、外環道路でも同じはず。これらの事故の教訓をどう生かしていくのでしょうか。外環道路については、技術的な不安への解消はできていません。

【参考】
中日本高速道路株式会社 プレスリリース 『東海北陸自動車道の全通が当初予定の2007年度末から遅れる見通し~飛騨トンネル貫通後の坑内変状などにより工期に遅れが生じました~

毎日jp 『東海北陸道:開通4カ月遅れに 飛騨トンネル工事が難航