武蔵野市の学力調査結果

f139ce96.jpg平成19年度全国学力・学習状況調査の結果についての行政報告が11月15日の文教委員会でありました。
東京都や全国の平均と比較すると、武蔵野市の平均正答率は上回っています。


調査は、平成19年4月に実施されたもので、小学6年生と特別支援学校小学6学年、中学3年と特別支援学校の3年生。国語と算数・数学が対象の科目となっていました。

内容の概要は、国立教育政策研究所のサイトをご参照下さい。

調査の結果、全国的な傾向をまとめると下記になります。
○=良いところ
●=課題

≪国語≫
・話すこと・聞くこと
●聞き手の反応を確かめながら話すことや聞き方に関する知識(要点をメモに取りながら聞くこと)の理課。

・書くこと
○文章の中から必要な言葉を選んで内容を整理すること、体験等に基づいた自分の考えを書くこと。

●説明文で述べている事柄の理由を要約すること、資料から必要な事柄を取り出して与えられた条件に即して書き換えること。

・読むこと
●物語の登場人物の関係を押さえて心情を把握すること。
●文章の内容と資料の情報とを関係付けて正しく読み取ること。
●二つの文章の共通点を評価し、自分の考えをまとめること。

・言語事項
○接続語の使い方、指示語が示す内容についての理解。
●文の構成を理解して、1文を2文に書き換えること。

≪算数・数学≫
・数と計算
○整数、小数、分数の四則計算。
●数の意味と大きさの理解。
●問題文から式を考えること。
●計算の工夫を理解し、その計算方法を説明すること。

・量と測定
●地図から複数の図形を見いだし、必要な情報を取り出して面積を比較し、説明すること。

・図形
○三角形や平行四辺形の性質を理解し、角の大きさを求めたり作図したりすること。

・数量関係
●計算の順序についての決まりを理解して計算すること。
○棒グラフから数量の大小や変化の様子をよみとること。
●百分率を用いて問題を解決すること。
●式の形に着目して計算結果の大小を判断し、根拠を明確にして説明すること。

武蔵野市の平均と東京都(公立)の平均、全国(公立)の平均正答率の比較は下記。

武蔵野市 東京都 全国
■小学6年生
__________________
国語A 87.2  82.8   81.7
国語B 75.0   66.0   62.0
算数A 89.5   83.7   82.1
算数B 72.9   65.7   63.6

■中学3年生
___________________
国語A 84.3   81.6   81.6
国語B 76.0   72.0   72.0
算数A 76.7   71.4   71.9
算数B 65.9   60.6   60.6

武蔵野市の平均は、都、国よりも上回っていることが分かります。
武蔵野市教育委員会としては、調査結果を受けて下記の対応をすると報告しています。

・学習指導の成果と課題を明らかにするとともに、各教科における指導上の改善事項を明確にし、教員が活用できる指導資料を作成する。

・市立学校の児童生徒の意識や行動の実体を明かにし、望ましい学習習慣や生活習慣を育成するための取り組みの視点を明かにする。

・学習指導員やティーチングアシスタント等の一層の活用を図り、理解や習熟の程度に応じた少人数指導や課題別指導の指導方法の工夫・改善を図る。これにより、基礎的・基本的な学習内容の一層の定着と習熟を図るとともに、児童生徒が知識・技能か活用する能力や態度の育成を図る。

・教育委員会の広報やホームページ、フォーラムなどの機会を通じて学力向上の取り組みの成果などについて、保護者や市民へ積極的な情報発信に努める。

■学力調査については、さまざまな議論があります。また、正答率についても、学校ぐるみで不正を行い正答率を上げようとしている例が報道されていますし、学力の低い子どもを調査に受けさせいとの話も聞きますので、どこまで正確な数字なのかは分かりません。
この調査だけに頼らず、ひとつの参考データとして活用すべきなのだと思います。教育と子どもが育つ環境がより豊かになればいいのですから。
でも、総額77億円の大事業。他に使い道もあるように思いますが…
教育、子どもへもっと予算をかけることのほうが必要ではないでしょうか。

画像は、領域別、観点別調査結果の概要(配布された資料より)

【参考】
asahi.com 全国学力・学習状況調査関連記事一覧