基本的なことに予算をかけているのか

11月13日の文教委員会で、市内小学校教員が児童の個人情報の入ったUSBメモリを盗まれた件についての行政報告がありました。
メモリは今日現在で発見されていないとのこと。
今後、教育委員会として、個人情報を利用した二次災害にあわないように指導していること。教職員への個人情報の取り扱いと管理について徹底した指導を行い、セキュリティ対策を早急に実施するとしています。



今回の盗難は、10月30日に学校から近くの公園へ校外学習で出かけるさい、教員のナップザックにUSBを入れておいたところ、ナップザックごと盗難になったものです。

USBメモリなど個人情報の持ち出しは職務として禁止されており、金庫に保管することになっていました。それをなぜ持ち出しかについては、直前まで児童の指導にあたっており、机の上にUSBメモリを置いていくわけにもいかず、持参したとのことでした。

今回、盗難された教員に対しては、都の職員であることから、都から処分が下される予定です。
また、委員会では市長、教育長とも陳謝を行っています。

この日の委員会では、児童から預かっていた健康保険証を教員が紛失したことをしばらくの間、気がつかなかったとの報告もありました。
幸いなことに発見されて、大事には至っていませんが、紛失に気がつくまでに半月がかかり、さらに市長に報告があがるまで、紛失から一ヵ月半もかかっていたことも分かっています。

危機管理能力といかに情報を伝えていくか、市には問われています。
委員会では、たるんでいると批判する質問が多く、教育委員会でも認めています。今後、同じことが起きないようにどのように対処するか、具体策が求められています。

■今回の盗難については、決してあってはならないことだと思いますし、二度と発生しないように、教育委員会、市が共に全力を上げる必要があります。答弁では、早急に対策を行うとしていました。

対策は今後のことで期待をしたいと思いますが、なぜ発生したかについて、個人だけの責任や規則強化だけででいいのか、疑問に思いました。

疑問の一つ目は、USBメモリで持ち出したということは、学校内だけでは業務が終わらない、つまり、忙しすぎるのではないか、ということです。授業や授業の準備、児童の指導だけでなく、業務報告などがたくさんありすぎとの声を現場の教師から聞くことが多いのですが、こうした現場の実情が原因のひとつになっていないでしょうか。教員配置は都の責任ですが、こうした背景も考えてみるべきです。

二つ目は、答弁のなかで、市が学校に公務用として支給しているパソコンは、小学校で5台、中学校で2台であり、これを共用しているとしていました。
盗難にあった教員は、個人のパソコンを使用しており、USBメモリも個人のを使用していました。
本来であればセキュリティを強化するには、一人に一台程度のパソコンを支給すべきですし、データはパソコンに記録させることやUSBメモリなど持ち出し可能な外部記憶装置に記録できないようにシステムを作るべきです。
市役所では、共通サーバーに記録をさせてデータの流出や盗難対策としているのですから、学校でも同様のシステムを本来では行っておくべきではないでしょうか。セカンドスクールを目玉事業としている武蔵野市ですが、それよりも前に基本的なこと、情報管理のシステムを行ってきていなかった、予算をかけてきていなかったのでは、と思われるのです。

必要なところ、基本的なことには、まず予算をかけるべきです。

市としては、今回を教訓として、市としてUSBメモリを教員に渡し、管理も徹底するとのこと。自宅で作業ができないなど支障があるため、市役所と同じセキュリティにはしないようですが、対策を早急に行うとしていました。