1m=59万円のユニバーサル・トレール

a03d9c7e.jpg武蔵野市の農業委員会の視察で長野県飯山市を訪れてきました。飯山ではグリーンツーリズムに力が入れられており各種のプログラムが用意されており、武蔵野市のセカンドスクールでもお世話になっているフィールドです。
飯山市でおもしろいな、と思ったのが、なべくら高原にある都市と農村の交流拠点「森の家」でした。


「森の家」は、平成9年7月に飯山市が建設し(財)飯山市振興公社が委託運営をしている施設です。

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施設の裏手に広がる敷地(6ヘクタール)には雑木林の中に10棟のコテージがあり、長野県が整備した炭焼き小屋やトレール(自然散策路)が広がっています。そのトレールの中でも好評なのが、車いすでも通行ができるトレールです。

路面を50㎝ほど掘り返し、天然ゴムと木材を混ぜたチップで埋めて作られています。歩いてみると、ほんの少し沈み込むような感覚がありますが、路面がへこむようなことはなくフラットなままとなっていました。ソフトさが膝などの関節に優しいので高齢者にとっても歩きやすく、沈まないので車いすでも通行できるのです。

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「森の家」では、村の景観を守る里山再生活動やブナの森の保全活動なども行っています。また、平成15年から長野県と新潟県にまたがる全長80kmになるロングトレイルを整備し運用するNPO「信越トレイルクラブ」を設立し、森を歩くこと、都会から人に来てもらうような活動で地域活性化を行っています。

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■「森の家」の支配人の方は、都会で暮らしてから飯山でペンションを経営。その後に振興公社へ入ったとのこと。都会からの目線で農村や森を見ているからその魅力に気がつくのかもしれません。都市と農漁村との交流は、都会からの目線を生かすことも必要だと思います。

車いすでも通行ができる“ユニバーサル”トレールは、850mの距離で費用は約5000万円。1mあたり約59万円がかかるトレールです。費用的にはかなり高いのだそうで、田中前知事が強力に進めていたから実現したもの。今後、他のトレールにも採用されるかは分からないとのことでした。

このようなトレールが増えて欲しいと思いますが、よほどの政治的な配慮があるか、費用が下がらないと無理なようです。

写真:上から

・ユニバーサルトレールの途中風景

・「森の家」

・ユニーバーサルトレールの入り口。他のトレールは、ユニバーサルではない。

・「森の家」の内部。ゲストがくつろげるようになっている。