市役所による出前講座

行政情報提供サービス「出前講座事業」について、酒田市役所で話を伺ってきました。
出前講座とは、市が実施している事業や要望のあったことについて、市の職員が市民のもとへ出向いて説明するというものです。市民に説明することは、当たり前のことだと思いますが、制度とすることで、市民にとっては利用しやすくなること。職員にとっても市民と接するきっかけ作りになると思います。そして、協働の一歩にもなるのでは、と思いました。


酒田市がこの事業を始めたのは、平成18年度から。現在では 61の講座メニューがあり市報で広報。リクエストに応じて市職員(課長が中心)が出向くという内容になっています。メニューにない内容でも要望があれば、市でアレンジして対応をしています。また、各課ごとにメニューをより増やすようにしているのだそうです。

この講座でのポイントは、事前に注意書きが『より良いまちづくりを目的とした、市民の皆さんとの対話の場です。苦情や要望の場ではないことをご理解ください。』とされているように、陳情の場や行政への突き上げの場ではない、ということだと思います。

市民のところへ行くと文句を言われるだけ、批判の的になってしまう。そんな恐れが、協働とは言うものの市職員側にはあるのではないでしょうか。

市民側から考えてみると、市から説明を聞きたいと思っても断られるケースがありますが、実はこのようなことが背景にあるのではないでしょうか。

酒田市の担当の方は、職員が市民と接するためのトレーニングにもなる、と隠されたメリットがあることを説明されていました。
市民が何を言い出すか分からないとの思い込みで出かけるのでは億劫になりますから、どういう内容で行うのか、規定しておけば出向きやすいのだと思います。

また、事業について分かりやすく説明することは、事業内容の再認識にもなりますし、事業を見つめなおすことにもなるはずです。市民と直接意見交換(批判ではなく)することで、事業の課題や改善のヒントになることも考えられると思います。

出前講座。市民側は会場の設定のみで費用はかかりません。市としても、多額の費用はかかりません。市民との協働を進めるために、派手ではありませんが、このような地道な事業が武蔵野市にも必要だと思います。

18年度で人気のあったメニューは下記。右は回数です。全ての講座の合計は98回。延べ受講者数は、3,265人となっています。詳しくは酒田市のサイトをご参照下さい。

元気・安心な老後を送るために 21回
かしこい消費者になりましょう~だまされません、悪徳商法~ 15回
災害にそなえる~生命とくらしを守るために~ 14回
健康づくり応援隊 7回
病院の統合再編について 6回

利用した団体は、自治会・コミュニティ振興会・老人クラブ等が43回。企業等が8回。小中学校が5回、高等学校が3回、その他が16回となっています。