せんだいメディアテーク

仙台市立の複合施設、せんだいメディアテークを見てきました。
せんだいメディアテークは、美術や映像文化の活動拠点とさまざまな情報拠点、さらに図書館が同じ建物に入っている複合施設です。武蔵野市からも市職員や私が議員になる前でしたが、鉄道対策農水省跡地利用特別委員会が視察に訪れており、武蔵境駅南口で設計が進んでいる武蔵野プレイス(仮称)の参考とした施設です。
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訪れて感じたのは、なんとなく武蔵野プレイスに似ているな、ということ。施設規模は違いますが、建築にこだわっていること。施設内のスペースに余裕がかなりあること。図書館との融合をはかろうとしていること。一階にカフェがあることなどです。


メディアテークは、仙台市民図書館の老朽化による代替を検討したさい、アートギャラリー、青葉区図書館、映像センター、視聴覚障害者のための情報提供の機能を21世紀の情報化された市民社会にふさわしい芸術文化施設として再構築したもの。建物の面積は、21500平米でプレイスの倍以上あります。

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このコンセプトを実現するための設計コンペが行われ、『東京の伊東豊雄建築設計事務所が提案した、画期的なプランが最優秀に選ばれました。このプランは、上下をつなぐ中空のチューブ、フロアである薄いプレート、透明なガラスのスキンによって構成されたもので、内側と外側、上と下、健常者と障害者、運営者と利用者などといったバリアをとりのぞき、メディアを介してすべてが一体化していくという考え方に貫かれています』という施設となっています(メディアテーク公式サイト 事業のコンセプト メディアテーク・プロジェクトとは? より)

詳細は、公式サイトなどをご参照下さい。

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■コンセプトや余裕スペースの多い内部、こだわった建築を見てみると、贅沢だなぁという思いと、こういう余裕が文化を育むのだろうか、との思いが両方とも浮かんでしまい、公共の建築物として良いのか悪いの判断はできませんでした。

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ただ言えるのは、図書館との連携が出来ていないということです。現場の職員の方も、それが課題です、と話されていました。せっかくの施設ですから図書館との連携で、よりよくなる、どこかで聞いた言葉ですが、知的創造空間になるように思えましたが、実際には実現できていないのです。

プレイスの場合は、図書館と他に施設も同じ運営者(団体)にする予定です。メディアテークは、図書館と他に施設部分が別の運営者ですので、プレイスのほうが連携だけを考えれば良いシステムとも考えられます。
しかし、今だにどこの誰が運営するか見えてきていません。

メディアテークの一階は、カフェとアートショップが隅にありますが、ほとんどのスペースを占めるのがイベントスペースです。お盆の時期に訪れたこともあり、イベントが開催されておらず、がらんとした広大な空間だけが広がっていました。建物だけがあり中身がないとはこんなことか、と虚しいな気持ちがふと浮かんでしました。

プレイスの設計は進んでいますが、机上の論理、書かれた理念だけではなく、口に出して語れる人、理念を形にしようとする人、できる人。つまりは、運営者、図書館であれば館長を早急に決める必要があります。

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写真:(上から)

メディアテークの外観。

図書館フロア

一階のイベントフロア。イベントがないとがらんとしていた。

一階のカフェとアートショップ

図書館にある個別のスペース。資料を調べるレファレンススペースは、別にあった。

映像の視聴フロア。

映像フロアの「スタジオ」。オープンスペースを区切ってイベントを行うようになっている。イベントがないときは、学習スペースなどにも利用ができる。最初のプレイスの設計もこのようなイメージがあった。

机があると、勉強スペースやお昼寝スペースとして占有されてしまい、市民活動ができなくなってしまう問題があった。長時間占有されないように表示をしたところ、現在ではあまり問題とはなっていない。このような課題もプレイスにはあるはずだ。