【法政大跡地問題】なぜ住民監査請求となったのか

8月19日に法政大跡地で計画されているマンションについての住民集会がありました。主催は、法政大第一中・高校跡地対策会、吉祥寺東町文教地区地区計画協議会(地区協議会)、吉祥寺東町2Hの会。

この会では、シュミレーションの間違いは作為的であったと思うしかない。そのために、議会や都市計画審議会に分かってもらうために住民監査請求を行ったことの説明と工事が始まろうとしている現状で、どのように工事への協定ができるかが話しあわれました。議員に誠意がないとの批判の声も出てきています。

結論から言えば、8月23日に開かれる市議会建設委員会でシュミレーションがなぜ間違えたのか。これが明かになるかどうかで、今後の流れが左右されることになりそうです。


住民集会では、これまでの経過説明の後、先ごろ地区協議会が行った住民監査請求についての説明がありました。

説明によると、シュミレーションの間違いは作為的としか考えられない。市が提案している高さ25m案の根拠となる25mのシュミレーションCGは、実際よりも小さく見せるようになっていたが、比較とした15m案にも間違いがあり、実際よりも大きく見せている。
15mのシュミレーションについても、25mと同様に地区協議会が指摘したことで、間違いであることを市が認めた。
地区計画がない場合、限度一杯に建てるとすれば33.3mになるが、この場合のシュミレーションも指摘したところ、間違いがあったことが分かった。

市は、誰にでも間違いがありヒューマンエラーだとしているが、協議会が提案している15m案のシュミレーションは実際よりも大きく見せ、市が提案している25m案は、実際よりも小さく見せている。なぜ、そんな「間違い」をしてまで住民を納得させようとしたのか。なによりも、実際と合っているシュミレーションがひとつもない。たんなるミスであるはずがない。市の25m案が最も良い案と誘導させるためのシュミレーションとしか考えられない。

監査請求は、この間違いが、CGを製作した会社にあると市が説明しているため、公金の支出をすべきではなく、市長と副市長が代金(400万程度との説明があり)を市に返すべきだ、との主張でした。

また、このシュミレーションを元に市は地区計画を策定すると公言している。シュミレーションが間違いであり、修正したのだから、地区計画も修正すべきだ。
地区計画を最終的に決めるのは議会と都市計画審議会。市の地区計画案が合理的ではないと気がついて欲しい。地区計画を0に戻して欲しい。それでも、ダメなら、世論に訴えたい。住民訴訟も考えている、と説明されました。

ただし、住民訴訟については、住民の間では行うかどうかの結論は出ていないようでした。

地区計画は条例ですので、決める(議決)するのは議会です。そのため、議員が勉強していないじゃないか、誠意がない、との意見やどう考えているのか、との質問も出されていました。

勉強しているかどうかは、それぞれの議員のことですので分かりませんが、
「地区計画については議会に陳情が出され、建設委員会で審査されいる。住民側の主張は、この会などで分かったが、市の考えや反論、意見はこの場では分からない。公式の場である議会で明らかにしたうえで、それぞれに議員が判断するべきもの。この場で住民の意見が正しい、市が正しくないとは言えない。個人的な見解だが、シュミレーションの間違いは明らかにおかしく、なぜそうなったのか、解明すべきと考えている」
と私は発言しました。
歯切れの悪い答えですが、審議が続いていること。一方だけの意見を聞いただけでは判断できない、と思っているからです。

また、武蔵野市議会は委員会中心主義を取っていますので、審議するのは建設委員会であり、建設委員以外は委員会で質問をすることができません。このこともあり、8月23日に開かれる建設委員会でどのような審議になるのか注目されることになると思います。議会が注目されていることでもあります。

法政大第一中・高校の跡地は、取り壊し工事が始まろうとしておりボーリング調査も行われています。高さを25m、あるいは15mにするのか地区計画だけで議論をしていると、実際の工事が始まってしまい工事にあたっての協定も結べないかもしれません。住民集会の案内文には、工事時間は午前7時から午後7時までという最低の基準しか定められていない、と書かれています。

会では、ボーリング調査の時でも騒音が酷かった。生活が出来ない、との意見も出されており、工事への対応が早急に求められれていることも現実の問題となっています。

地区計画を元に戻す、市の態度を追求することも重要ですが、工事が現実に始まろうとしているこの時期での対応も、住民、市ともに早急に考えるべきです。

■経過説明のなかで、2Hの会と市長とが懇談の場を持っていることが報告されていました。批判の対象となっている市長ですが、今から出来ること、住民に少しでも良い方向になれば、と期待したいと思います。住民との協議を完全にシャットダウンする必要はないのですから。地区計画の是非と工事への対応は、切り離して考えるべきだと思います。

いろいろな問題が起きている法政大跡地ですが、建設委員会でシュミレーションの間違いの理由などがどこまで明らかになるの。市の対応に変化があるのが注目されます。