調整計画の討議要綱案が出される

8月10日に第11回目となる第四期長期計画調整計画策定委員会が開かれ傍聴してきました。この日は、討議要綱を出す前の会としては最終回となり、討議要綱案が示され議論が行われました。やっと形となってきたことで、これらの議論が期待されると思いますし、内容もよくまとまったと思います。
その一方で、これまでと異なった方式が、果たして市民や議会に理解されるのだろうかとの不安もあります。


この会で示された討議要綱案は44p。表紙から12pまでは経過説明などですので、実際の討議材料となるのは31pとなります。

討議要綱案には、「討議要綱の役割りと性格」として、
『従来の討議要綱は、調整計画(案)に盛り込むべき政策を網羅的に記載してきたが、この「討議要綱~計画づくりにむけての課題と論点」は、多方面からの議論や問い議論の「素材」として皆さんにお示ししている。
 この「討議要綱」を元に、議会や職員、市民の皆さんと議論して、調整計画(案)を策定する。皆さんの多方面からの積極的な議論を期待する。また、私たち策定委員もこの議論を通して、新たな視点を持つことができるものと考えている』
とあります。

この日の委員会では、討議要綱は、論点を整理していくもので、これから議論してもらうための素材である、として、

・第四期長期計画が策定されて三年たったが、時代状況が変わったなか、どう武蔵野を考えるかという視点。

・現状の問題をどう解決するか。

・作るから保つ、使うという視点に変える必要があるのではないか。

との三つの大きなテーマがあると委員長は発言していました。

特徴となるのが、議論のテーマを「【問い】」として記載し議論を求めていることでしょう。

討議要綱案では下記の内容がありました(全てではありません)

・民間と公立、幼稚園と保育園で保護者負担に格差がある。同一にすべきか。
・児童館が果たすべき役割りは。
・青少年は居場所を必要としているか。
・ごみ減量の有効な方策は。
・今後、コミセンの担うべき役割り、機能は。
・歴史資料館は必要か。
・若年ファミリー層定住化のために民間住宅借り上げは適切か。
・自治基本条例にふさわしい内容は。制定の必要性や位置づけは。

今後、この日の議論を元に案を調整し討議要綱を作成。議会各会派(私の所属する民主党・無所属クラブは8月24日)、教育委員会、市民会議、市長などへのヒアリングを行いパブリックコメントを募集する予定。パブリックコメントは、9月30日まで受け付ける予定です。

■前回までは、各分野ごとに箇条書きのメモのような案が示されていましたので、どうまとめるのか興味深かったのですが、この回に示された討議要綱案の体裁は整っており、各分野ともこれまでの議論を踏まえて、うまくまとまっていると思います。

しかし、前回の委員会では、会議の時間がなくなり、財政と福祉分野の議論が行われないままとなっていました。その後、作業部会が長時間にわたって行われたらしく、この日には全体がまとまった形となっていました。
時間がないなか苦労があったとは思いますが、ここまでになる過程にどのような議論があったのか、何を検討してこのような討議要綱になったのか良く分かりません。

ある委員が、委員の意見と市の意見がぶつかり合った中で出された案だ、との発言がありました。どちらがいい悪いではなく、どのようにぶつかり合ったのか、も示すべきではと思います。中庸をとらずに、検討するための素材であるなら、両論併記でもいいと思うのです。

結果としてまとまっており、討議要綱を否定するつもりはありませんが、市民参加とは形ではなく、作り上げていく過程が重要であり、時にはぶつかり合う議論を共有していくことで市民、行政がともに育っていくのではないでしょうか。
そう考えると、前回からこの討議要綱案となった過程でどのような議論になったのか、説明できる範囲でかまいませんので明かにして欲しいと思います。

途中の作業を公開できるようにしていくことは、次回への課題でしょう。
もちろん、時間的に余裕を持たせること。委員全員が同じ情報を持ってから議論をスタートさせるなど事前準備を十分に持つことのほうがもっと大きな課題です。

これまでは、討議要綱段階でほとんど固まっていたのが武蔵野市の方式でした。討議要綱を元に議論していこうという今回のような手法がどう受け入れられるのか。議論ではなく、このような形へとしたことへの批判が出ないか不安が残ります。

いろいろと注文をつけていますが、議論をしていこうとの姿勢は高く評価したいと思いますし、議論をもっと深くしていくことがこれからは必要です。期待したい討議要綱案だと思います。