補助金の見直し委員会

8月8日に「事務事業・補助金見直し委員会」の第6回目の委員会が開かれ傍聴をしてきました。
前回の委員会では、見直すための物指しがない、市長がどうしたいのかマニフェストもない。どう見直せばいいのかなどの発言が委員からあり、委員会が混迷しているように思えました。
しかし、今回の委員会では、その後に行われた作業部会の作業により見直しの論点が明確になってきたように思えました。また、委員会提言の骨子案も出されていました。

事務事業・補助金ともに、行政評価手法を用いるべきでアウトカムを明確にすべきと私はこれまで何度も指摘してきましたが、やっと、明確になろうとしているように思え、今後に期待が持てると思います。


事務事業、補助金を見直す論点として提案されていたのは、下記項目。
事業や補助金が妥当かどうかを判断するチェックポイントになるのだと思います。

□事務事業

Ⅰ必要性
 a 市民ニーズは何?
 b 行政の関与が必要?
 c 行政はどこまでやるの?
 d 本当の目的は何?
 e なぜ、この事業に消極的?

Ⅱ公平性
 a 私はいくら負担すべきか
 b 私は有償?無償?
 c 何名が利用しているの?
 d 市民のメリットは?

Ⅲ有効性(達成度)
 a 目標。評価は何?
 b 結果・成果は何?
 c 事業マネジメントは?
 d もっとうまくできるのでは?

Ⅳ 効率性
 a これらはどう違うの?
 b なぜこの額なの?

Ⅴ その他
 市民参加のしくみは?

□補助金

○必要性
・長期に継続している補助金には、社会情勢等の変化により、現在では補助の目的、内容等が適切でなくなり、その結果、補助金支出の効果が薄れてきたものもある。
・市が関与・実施すべき事業かについては、検討すべきものがある。
・財政援助出資団体の課題

○公平性
・特定団体への補助金の支出の件数・金額が集中していることによって、結果として補助を受けている団体と受けていない団体との間に公平性に違いが出てきている。

○有効性
・補助事業の成果を計るための仕組みや規準が整備されておらず、補助金支出の有効性を評価することが困難である。また、事業の成果について、事業報告からは不明なものがある。
・団体運営補助については、補助する団体そのものの評価が行われていない。

○妥当性
・当初は負担割合等が明白であったかもしれないが、市の負担内容・割合について明確に説明できないものがあり、また最近では、数年に亘って同額を交付している。
・補助率が50%を超えている団体が40%を超えている。

○説明責任
・補助金支出を裏付ける証拠書類の確認について、全ての補助金について個別・詳細に行われていない。また、同一の団体で、複数の補助金の交付を受けていても、決算については、全体のもので、個別事業についての収支が不明なものがある。
・予算区分上、補助金支出ではなく事業費として予算計上すべきものがある。

該当する補助金などの例はいくつか出されていましたが、個別の補助金をどのように判断するかは、今後になってくるようです。

次回は10月頃に開催され、報告書案が議論される予定です。

■作業部会からの報告では、市職員にマネジメントという観念がない。なぜ、実施しているのか、何が目標になっているのかが長年続くとあいまいになってしまう。そのため、支出規準がどうなっているのか、誰も分からなくなっていると指摘がありました。

つまり、どの事業、補助金でも支出規準や何を目標とするか、何の成果を求めているか(アウトカム)を明確にしないと、何のためにやっているのか分からなくなってしまい、ムダにつながるということです。

このことについては、一般質問などで何度か指摘してきたことです。分かっているのかなぁ、と思っていましたが、このように具体的に検討が始まっていることを見ると、やっと動き出したと感慨深く、今後に大きな期待を持ちたいと思います。

気になったは、具体的な事業名や補助金の名称が出されていないことでした。
委員からは、この委員会は、解決策を出す委員会ではなく、本格改革への準備委員会ではないか。削っていくのなら改革委員会として体制を整える必要がある、との意見がありました。
補助金と同じですが、この委員会の目的は何かが、じつは明確になっていないようなのです。

しかし今必要なのは、いい事業なのか、ムダな事業なのか。規準をどうすればいいのなどを明確にして、個別事業、補助金をどのようにするか判断することではないかと思うのです。

すべての事業や補助金がムダとは思いませんが、市民にとっていいことなのか。税金を支出すべきなのか、もしくは、もっと必要なのか。市民がハッピーになれるのかという視点で、各事業、補助金を考えるべきで、それは、来年度予算にも反映していくべきだと思うのです。だからこそ、規準の考え方を明確にする必要があるはずです。

そのために、重要な役割りをこの委員会が果たすことになると思うのですが、どうも、猫に誰が鈴をつけるのか、おっかなビックリで自らが悪者になりたくないと腰が引けているようにも思えています。
規準や考え方を示せば、あとは市、市民、議会が判断することになるのですから、もっと明確にすればいいのに、と傍聴して思いました。

次回は10月ぐらいなるようです。その間、作業部会は続けられるようですが、オープンの場でなぜ協議ができないのかの疑問も残ります。

現状でのどのような形になるかは分かりませんが、現在の委員会を傍聴した限りでは、見直しがちゃくちゃくと進められていること。行政評価としての基準作りへも動いていることもあり、大いに期待したいと思います。