武蔵野市の人口推計結果

先の調整計画策定員会に、資料として「武蔵野市人口推計結果報告書」が出されました。同じ資料は、議員にも配布されています。

この報告書では、現状人口からの趨勢人口の推計だけではなく、大型のマンション開発による人口増も計算した開発人口を加えた推計も出されていました。
その推計に寄れば、2028年の人口は、13万7583人。

2003年(平成15年)に行った推計では、武蔵野市の人口は2025年に12万5773人になると推計していましたので、1割近くの人口の差が出てきていることになります。

第四期基本構想・長期計画は、2005年~2009年(平成17年度~26年度)の計画として考えられていますが、前提条件となる人口推計数値が異なったことになります。現在、策定が進んでいる調整計画では、この推計どう考えるかの議論も必要ではないでしょうか。

YOSOKU


開発人口とは、今後、桜堤で1117戸(平成20、21年度)、東町で220戸(平成21年度)、中町で600戸(平成22年)の大型開発による人口増を加味した推計です。

この開発人口を加えた推計結果によれば、平成29(2017)年に13万9457人に達した後は減少し、平成40(2028)年には、13万7583人になると推計しています。

今年(2007年)現在の人口が13万4074人ですから、20年後には約3000人の微増という人口予測となります。

人口推計は平成15年にも行われていますが、この時の結果は、2008年に13万2783人に人口が増加した後、減少基調となり2025年には、12万5773人になると推計されていました。

これまでの長期計画の元になったデータが変わってきたことで調整計画も含めて、この数字をどう見るか。対策は必要かを考える必要がありそうです。

人口推計は、コーホート要因法によるもの。あくまでも推計ですので、変動はあるでしょうが、将来を考える最も分かりやすい数値だと思います。

■対策については、人口構成も考えるべきでしょう。

○2007年
総人口 13万4074人
 年少人口 1万4301人 (総人口への割合 10.6%))
 生産年齢人口 9万4593人 (70.5%)
 老年人口 2万5180人 (18.7%)

○2018年
総人口 13万9442人
 年少人口 1万3268人 (9.5%)
 生産年齢人口 9万3651人 (67.1%)
 老年人口 3万2522人 (23.3%)

○2028年
総人口 13万7583人
 年少人口 1万0924人 (7.9%)
 生産年齢人口 9万1800人 (66.7%)
 老年人口 3万4859人 (25.3%)


年少人口=0~14歳
生産年齢人口=15~64歳
老年人口=65歳以上

とのように、老年人口が増えていく一方、年少人口、生産年齢人口とも減少すると推測されています。国ほどではないかもしませんが、少子高齢化となることは確かでしょう。

第四期長期計画で前提となっていた人口推計の数値は下記。

●2015年
総人口 13万1646人
 年少人口 1万2629人 (9.6%)
 生産年齢人口 9万7699人 (66.6%)
 老年人口 3万1318人 (23.8%)

2003年に出された数値ですが、4年経過した現段階で前提が変わってきています。傾向としては、人口増はあるものの少子高齢化の割合がさら加速していると考えられないでしょうか。

会社経営として考えれば、今後、どのように収益を確保していくかが問われることになるのだと思います。税収が期待できる生産年齢人口を増やすこと、つまりは、子育て世代を増やしていくことをより考える必要があるのではないでしょうか。

人口が2003年の推計と異なる明確な理由は報告書には記載されていませんが、「武蔵野市の特徴である20歳前後の人口流入が多いこと、20歳代~30歳代の定着率が高いことから、この年齢層がそのまま高齢化していき、20年後には40歳代~50歳代の人口が最も多くなる」と記載されていることから、この世代の人口が加味されているようです。

しかし、「住宅の第1次取得層にあたる30歳代において、やや転出傾向がある」とあるように、増えてきた人口が転出されないようにする政策が重要になるのだと思います。

財政が比較的良いとされている武蔵野市。
ですが、いつまでも良いとは言い切れません。どこに重点配分すべきか。長期的に考えることが必要であり、調整計画に問われているのではないでしょうか。人口という数値で考えられることは、多いはずです。