調整計画策定委員会 内容が変わってきた!?

8月2日に第四期長期計画調整計画策定委員会を傍聴しました。この会には、8月中に出される予定の討議要綱のたたき台となる案が出されていましたが、この案を見る限りでは、これまでの長期計画の策定とは異なる方式となるようです。
討議要綱ですから、かちっとした形になる必要はないと思いますので、現状の方向は面白いと思うのですが、気になるのは出された案です。市民会議からの提言とは異なる方向も出されてきているのです。


討議要綱を本来的に考えれば、議論の元になるべき案であるべきですが、武蔵野市の場合は、ほとんど内容が固まっており、市民ヒアリングを行ったとしても細かな文字の修正だけというのがこれまでの方式でした。
市民の意見は聞くが、どう反映するか分からないという計画でもあったのです。

この日、討議要綱は“たたく”ための案であり、大いにたたいて欲しい、との委員長発言がありました。つまり、議論の元にしようと考えているのだと思います。
また、これまでの討議要綱は、本計画のミニ計画であり、ほとんどが固まっていたが、このような案にはならない、ともしていましたので、新たな試みが行われるのでしょう。

この日には、討議要綱の案が出されていましたが、その中には、【問】という項目があり、市民とのヒアリングなどで議論をしようとの姿勢も見えています。
 

その一方で、この日に示された各分野ごとの討議要綱は、A4で4~8pというのもの。市民会議の提言書に比べれば、さらりとした内容です。

討議要綱ですから、上記のように議論をしようとの姿勢と考えれば、論点を整理したと考えても良いのかもしれませんが、市民会議でも議論されていない内容が書かれているなど、今後に課題を残すと思われる内容でした。

市議会各会派との懇談が8月24日に予定されていますので、24日前には討議要綱ができることになり急ピッチで作業が進むことになります。注目される次回の策定委員会は8月10日です。おそらく、この日が討議要綱策定までの最後の回となります。

■市民参加を前面に出している市政の元での計画と考えれば、議論をしよう姿勢は歓迎したいと思いますし、すべきだと思います。
討議要綱が、議論をするためのたたき台となるのは良いことだと思います。

しかし、気になるのがこの日に出された討議要綱案です。例えば、子ども・教育分野には、認可保育園の待機児対策が記載されており、「NPOや保育ママ、私立幼稚園の預かり保育に加え認証保育所などの多様な主体を使って、待機児の解消を図る」とあります。

待機児は解消すべきですし多様な施策が必要だと私も思います。しかし、市民会議でも議論されていない認証保育所で解消を図ると決めているのです。
他の分野も含めてですが、大まかな方向性を示しているのに、ここだけ、なぜこのようになったのか経過に疑問があります。

討議要綱案を出すまでには、市職員と分野ごとの策定委員で作業部会を作り、内容を考えています。その部会は非公開。
これまで、市民が参加している委員会でも、意見を市民委員がある程度だけ意見を言ったら、あとは事務局である市職員が作り上げてしまったことがありました。

作業部会が非公開なので詳細が分かりませんが、情報量、知識とも豊富である(はずの)市職員と検討をした結果、策定委員がうち負かされてしまった。市主導になってしまったのではと危惧をしてしまいます。

理想だけでなく理想や現実の政策との整合性が計画には必要ですから、市職員からの意見は重要であり、策定委員会でも発言をすべきだと私は思います。
しかし、あくまでも公開の場で行うべきです。

なぜこの案が出てきたのか。どういう過程でどのような議論があったからこうなったを示すべきではないでしょうか。

策定委員会は、時間がないなか、さまざまな意見が出され議論が続き、良い雰囲気で進められてきていると思います。事務局の苦労も、はたから見ても分かります。
しかし、この日の討議要綱案にあるように、最後の場面になってこれまでの議論とは異なった内容があることには疑問です。

ねじ曲げられたのか。それとも、議論の結果なのか。詳細は分かりません。委員会がおかしくなっているとの傍聴者の意見もありました。

かつて、長期計画ではありませんが、討議要綱の市民ヒアリングをしている最中に、実施計画を出してきた例がこれまでの武蔵野市にはあります。市民参加とは参加するだけで、意見は聞かない、市が作ればそれでいい、という市政の象徴にも思えた例です。

市民の意見にどう対応し、どう議論し、その結果がこうなったと示すことは情報公開でもありますし、本当に意味の市民参加の市政に変わったことにもなります。

市民参加をどう考えるのか。市民意見を尊重する市政に変わったか。この調整計画で問われています。

内容はまだ決まってはいません。次回の策定委員会に注目したいと思います。