国民投票法案の目的は?

4月26日に三鷹市内で開かれた国民投票法案の勉強会に参加してきました。
国民投票法案は、憲法を改正するための手続きを決める法律ですが、特に憲法9条をどうするのかで注目されており、戦争をする国にするのか否かも問われることになります。

私は、改正手続きについて議論することには反対しませんし、環境権への考えがないなど現行憲法が想定していないこともたくさんあるため、改憲についての議論をすることも反対はしません。

ですが、現状では改憲が何を目指しているのかよく分かりません。この会で講師となった方が、改正して国民がハッピーになるのだろうか、との疑問を投げかけていましたが、この言葉のように、改正の目的が何なのか。もっと考える必要があると思えた会でした。


国民投票法案、つまり、憲法改正についての議論は今に始まったのではなく、過去には1953年に当時の自治庁が国民投票法案を作成していましたが、閣議決定はされず、政治的判断で見送られてきた経緯もあります。見送った理由は、「憲法改正の意図を持っていると誤解を招く」ということで、選挙に負けるなどが予想され政治的にはマイナス要因だったのかもしれません。

昨今でも、自民、公明、民主で慎重に議論が進んでいましたが、安倍首相が憲法改正を参院選の争点に掲げたことで一気に動き出したように思います。中身よりも、選挙での目玉が欲しいと思っているでしょうか。憲法を変えるという大きな問題なのに、ちゃんと議論されているのか疑問に思います。

例えば、最低投票率。現状の自民党案では、投票率がどんなに低くても成立することになっています。投票率が仮に50%だとすれば、残りにの51%で改正されることになり、投票できる人全体の26%の意思で改正されることになります。テレビCMをどうするかの議論もまとまっていません。

細かな点は他にもありますが、国民の意見を聞くべきなのに地方公聴会はわずか二回。それも大阪と新潟で同じ日に開いています。どうも、国民の関心が高くならないようにやっていると思えてなりません。

この勉強会でも、一般的な関心が低い。このほうが心配という声もありました。確かに、国民的な議論の盛り上がりは感じません。

国民投票法案は、当初は憲法記念日までに成立する予定でしたが、遅れが出ており連休明けにも成立するかもしれません。曖昧なまま、関心が低い中で成立させて憲法を改正する目的は何か。今一度、考えてみるべきだと思います。

この勉強会の主催は、先の大戦による遺族の方々が作られた会でした。遺族の方々だからこそ、戦争への危険を感じているようにも思えました。