「市民参加ボタン」と地域情報システム

武蔵野市の公式サイト(ホームページ)に「市民参加」のボタンが分かりやすいスペースに配置されました。
いろいろな委員会などが開かれているのに、いつどこでやっているのかすぐに分からなかったので、とてもいい「ボタン」だと思います。
その一方で、同じようなコンテンツである「地域情報コーナー」はいったいなにもの? と思ってしまいます。


「市民参加」のボタンは、市の説明によると「市民の方が市政に参加し、意見などを表明する機会をよりわかりやすくご案内できるよう、『市民参加』のコンテンツを追加しました」とあります。
・公募の市民が委員となっている会議、委員会(以下「会議等」)
・市民の傍聴が可能、もしくは内容に対し意見を表明することができる会議等。
・傍聴不可でも、議事録を公開する会議等。
・上記の会議等の委員募集や、内容に対する意見募集。
・タウンミーティングなどの、市民の方の意見を聞く催し。
などが分かるようになっています。

このコンテンツは、確かにいいのですが、同じようなコンテンツである「地域情報システム」はいったい何だと思ってしまいます。
公式サイトのトップページという広告の値段からすれば、もっとも高いスペースにあるのですが、実際に訪れてみると、最新のニュースが2004.09.15(水) 09:33という状況です。イベントカレンダーは、市の関係したイベントばかり(ほとんどが吉祥寺美術館)です。
お隣三鷹市の市民協働センターにも同様のコンテンツがありますが、内容はもっと多いのです。

児童館やコミセン、商店街などいろいろなイベントがあるのに、この地域情報には反映されていません。コミセンとのネットワークが、システムのポイントであるのに、「コミュニティセンター情報(武蔵野市ホームページ)」のリンクが切れているなど情報収集に課題があるのは確かです。

じつは、このシステムを変更する予算が19年度予算に入っているので、予算委員会で何か変わるのかを質問をしました。しかし、たんにサーバーを変更するだけで何か機能や運営方法が新しくなるのではありませんでした。

現状での内容であれば、それこそフリーソフトでもできると思えますし、無料サイトでも可能かもしれません。どう内容(コンテンツ)を充実させるかをまず考えないと、たんにサイトがありますよ、そのために税金をかけていますよ、になってしまいます。

このような情報サイトは、行政だけで考えるのではなく、それこそ市民協働、というよりも市民にまかせてしまって運営したほうがいいと思います。どのような情報を入手できるか、掲載ができるかをNPOや市民団体にプロポーザル(提案)してもらい、運営してもらったほうが行政的な発想だけに終わらず幅広く情報が収集できると思います。

豊中市ではSNS(ソーシャルネットワークサービス)を利用して、たんに情報を載せているだけでなく、市民とのコミュニケーション・ツールと位置付け携帯電話からでもイベントを登録したり、話題を提供できる『マチカネっ人(豊中市地域SNS)』が運営されています。たとえば、「村中で見かける石なのですが、何に使ったものなのか?」などの書き込みもあります。何気なく訪れて、興味を持つことで電子版のコミュニティに誘導できるようなシステムとなっているのです。そのための「ボタン」が情報システムではないでしょうか。

豊中市のシステムでは、書き込みできるのは事前登録し身元がハッキリしている人としていますので『荒れる』ことも少ないようです。mixiの公開版ともいえるシステムです。
SNSは千代田区でも行われています。ちょっピーというコミュニティサイトがあり、オフ会などの募集がありリアルなコミュニティへとつなげていく工夫もあります。
親ページとなる「千代田区地域ポータルサイト・千代田day’s」には、イベント情報だけでなく、蕎麦のコラムなど読みたいと思わせるコンテンツがあり、サイトへ人を引きよせる工夫がされているのです。

せっかくあるシステム。もっと活用できるようするべきです。市民と協働して。
武蔵野市のサイトから「たいへんよくできました」と思えたコンテンツと「もう少しがんばろう」と思えたコンテンツでした。