市長交際費  前市長の敗訴確定

 バラマキとも思えた前市長交差費の支出について、昨日、最高裁は「公益性がない」などとして違法と認定。前市長の敗訴が確定しました。この裁判は、三宅英子市議が市議になる前に一市民として弁護士を付けずに始めた裁判です。市長交際費の支出先を調べ、市民感覚としておかしいと判断し、6件の支出先に絞って裁判をおこしました。昨日の判決では、元市議が店主となっているライブハウス開店祝い(1万円)、市部課長会懇親会への支出(3万円)、住職の継承披露祝い金(1万円)を違法となりました。


 今回の裁判は、訴訟額が5万円という最高裁は判断を下す裁判としては異例な低額のようです。弁護士を付けて裁判をするとなると、訴訟額よりも弁護士費用が高くなってしまうため普通に考えれば裁判はおこしません。つまり違法がまかり通ることになります。この意味でこの裁判は重要な意味を持つと思います。

東京新聞には、前市長は『市長の役割を理解していないと痛烈に批判した』と書かれており最高裁で判決が下されても違法性を認めていないようです。
同紙には、市長交差費削減を公約に当選した邑上市長のコメントがあり『当選後の一年間での交際費は50万円前後。交際費を削減したことで交際が滞ったことはない』としています。

市長交際費はポケットマネーではなく、税金です。いかにむだなくしていくかが常に求められています。宴席でニコニコしながらとりあえず握手していれば、何となく交際が進むこともあるとは思いますが、このような政治はもう終わりにすべきです。税金を支出しているのなら、わきまえるべきでしょう。最高裁の判決でひとつの時代が終わったように思えました。

しかし、もっと交差費を出すべきだ、と主張している議員も少なからずいるのが武蔵野市議会です。こちらのほうは変わるのでしょうか。

「日本列島快走論-高速道路を無料にして日本再生へ」(NHK出版)などの著作で知られる元ゴールドマン・サックス投信株式会社社長の山崎養世さんのブログに、夕張市に住む小学5年生の手紙が紹介されています。

 この手紙には
『不良債権というのは、大きな銀行とか会社にすごくいっぱいあって、国民の税金で損を埋めたとわかりました。だから、大きな銀行とか会社はそのまま残ることができたそうです。銀行に預金した人たちのお金も守られたそうです。それで景気がよくなったそうです。それなのにどうして、夕張は守ってもらえないのですか。どうしてぼくたちは守ってもらえないのですか。どうして真っ先に子供のものを取り上げるのですか。

遠い小学校に通わされたぼくや妹が吹雪で死んでしまってもいいということなのですか。社会の時間に習いました。国民には教育を受ける権利があるそうです。憲法で決まっています。それが小学校と中学校の義務教育だそうです。どうして、それなのにぼくたちの学校をなくすのですか。夕張の子供は日本人ではないのですか。

お金がないといいますが、えらい東京の人がお金を使えといったから使ったんだ、とお父さんはいいました。どうして、その人たちが助けてくれないのですか。

お金がなくなったら、真っ先に子供の物を取り上げる。そんな世の中を、ぼくが大きくなったらきっと変えたいと思います』

夕張市の破綻は、市政を監視できなかった市民にも責任はあると思います。それよりも、破綻に向かっていることを知らせなかった、理解していなかった政治家にもっと責任があるでしょう。

市長交差費裁判。たった5万円ですが、税金の使い方を見直していかないことには、武蔵野市も夕張市のようにならないとは言えないのです。

【参考】
前市長交際費裁判については、三宅さんのブログをご参照下さい。