二つの自治体で作った景観条例

10月25日から三日間、建設委員会で視察に出かけています。
1日目に訪れたのは下関市。ここでは、関門海峡を挟んだ対岸にある北九州市と同じ条文を持つ「関門景観条例」などを制定し両市が連携して街並みを守り、作っていこうとしています。


条例の主な内容は、市内の景観について将来に渡って守って行くために色彩についての指導、街並みから突出しない高さの建築物にすることや互公告物について指導して行く内容です。新しい建物にも指導していくことで街並みを作って行くため、景観を守るだけでなくこれから作って行くという意味も持つ条例となっています。

最も特徴的なのが、北九州市と協議会を作り、まったく同じ条文を作り両市が同じ景観を守り作ってて行こうとしていることです。条例は、一自治体で作ることがほとんどですから、極端なことを考えれば隣同士の自治体が異なる景観を作ってしまうことも考えられます。緑色をベースとした景観が自治体の境界線からは黄色がベースになった景観になってしまうことも考えられるわけです。

景観は一自治体だけのものではありません。周辺自治体と連携して行く重要さを考えさせられました。

しかし、条例とは言っても強制力はありません。指導に従わない場合には氏名を公表する程度となっています。現状では大きな問題にはなっていないとの話でしたが、強硬な事業者が出てきた場合などには課題を残しているといえます。また、屋上看板や過剰なネオンサインへの指導は、あくまでも新しい建築物であって既存には指導できません。法的な問題もあり出来ないのですが、市民的感情としては何とかならないのかと思えてしまいます。

武蔵野市ではまちづくり条例の検討が始まっています。これから建築物への規制や好ましい色彩は何かとの議論が始まるかもしれません。
そのときに気になるのは、武蔵野市らしいイメージです。武蔵野らしい風景、色彩とは何か、です。古い街並みはありませんし、原風景といえるのは何か考えると思いつきません。しいて言えば原っぱ、雑木林。街並みになるといせや、ハモニカ横丁でしょうか。でも市全体のイメージではありませんね。

今後の、実は最も大きな課題なのかもしれません。