ライトレール

9月2日の朝日新聞夕刊にライトレールの記事が掲載されていました。ライトレールの定義は定まっていないようですが、路面電車の発展系で低床式車両を採用していることや鉄道やバスなどとの連絡があり、バス以上の輸送力を持ち地下鉄よりは簡易な大量交通輸送システムを低コストで建設できる交通システムということになるのだと思います。富山市での成功があり、都市中心部への車の流入を規制し公共交通へシフトするトランジットモールとしての機能も期待されています。

このライトレール、実は武蔵野市でも走らせようとの構想があります。


ありますと言うよりも、あったという過去形かもしれません。場所は、境浄水場の東側を南北に通過する予定の都道336号線(調布保谷線)です。東京を南北に移動するのが困難であるために、このライトレールは考えられたのでしょう。お隣の三鷹市の都市計画マスタープラン、「交通体系の確立とまちづくりとの連動」の項目には、こう書かれてるほどです。

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新交通システム・地下鉄の導入要請
 三鷹市では、南北方向の新交通システムの導入について、昭和61年に発足した6市新交通システム助役検討会(三鷹、狛江、調布、武蔵野、保谷、田無の各市助役で構成)の事務局となり、その促進に積極的に取り組んできました。今後も、交通不便地域の解消に向け、調布基地跡地の開発などにあわせた新交通システムのあり方について調査研究を行うとともに、その導入について東京都等に強く要請します。

また、東八道路への地下鉄延伸については、調布市、府中市、小金井市などの関係市との協議会の設立など広域的な取り組みを行っていく中で、関係機関に強く要請をしていきます。

なお、新交通システムに関する東京都の最近の動向は、以下のようなものがあります。
平成8年8月、東京都は「環状方向の新たな公共交通機関の導入について(区部周辺部・多摩東部地域交通システム等計画調査報告書)」をまとめました。この報告書では、調布保谷軸は、事業採算性が厳しいこと、放射鉄道を接続するような利用が中心と予想されることなどから、幹線的なバスシステムとして整備する方針を提起しています。 同じく平成8年8月、東京都の基本構想策定の柱となる生活都市東京を考える会の「中間のまとめ」が発表されました。ここでは、公共交通ネットワークの充実を図るため、新しい路面交通システム(LRT:ライトレール・トランジット)の導入の検討を掲げています。

調布保谷線は、導入空間や輸送需要(2千人~4千人/時間)の面からLRTの導入条件とほぼ合致しており、最近の国における路面電車の再評価とあいまって、有効な新交通システムの手法の一つと考えられます。三鷹市としても調布保谷線沿線の各市など関係市との連携を強め、導入に向けて積極的に取り組みます。

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しかし、現状では具体的な動きにはなっていません。

ライトレールは新聞記事に書かれているように、環境への負荷が少ないことからこれからの交通としてもっと考えてみる必要もあるのだと思います。あまり知られていませんが、国土交通省でも導入支援をしているほどです。

記事にもありましたが、線路の代わりに誘導用のレール1本を埋め込み、ゴムタイヤで走る「トランスロール」というニュータイプも登場してきています。道路を狭くすることなく建設費が最大で4割ほど現状よりも安くなるというのがウリ。

広域交通ですから費用的にも一自治体では進めることはできません。東京都の基本構想策定で登場しているくらいですから本来は都の仕事でしょう。オリンピックに夢中になるよりも、このようなシステムを考えてもらいものです。