庭付き認証保育所が開設へ

庭付き認証保育所が開設へ

今年の9月1日に新たな認証保育所が開設されることになりました。
場所は中町3丁目。

平屋建てで専用の庭があります。
ビルの一室を使うことが多いことを考えれば、環境の良い認証保育所です。

新設される認証保育所の概要は下記

・名称  ポピンズナーサリー横河
・設置者 横河電機株式会社。
・運営者 株式会社ポピンズコーポレーション
・定員  30名 (0歳児=6名 1歳児=9名 2歳児=9名 3歳以上=6名)
・敷地面積 691.3平米
・建設面積 279.8平米

専用の庭と三台分の駐車スペースがあります。

子どもを育てるには、外遊びが必要ですし専用に庭があることは歓迎できます。
しかし、認証よりも基準が厳しい認可保育所でも庭があることが基準になっていないので、これもおかしな話だと思います。

認証保育所についての詳細は、都のサイトをご参照下さい。

認可保育所(市が運営するなどの保育園)との違いを簡単にまとめると

○園に直接申し込む。認可は、区市町村が一括管理しているので区市町村へ申し込む。

○保育料は、一定額。認可園では、収入に応じて保育料が変わる。
 認証の保育料は月に8万円以下(月220時間以下利用の場合)で園が自由に設定ができ、収入による違いはない。

○保育時間が長い
 認可は「基本11時間 プラス「延長保育」「夜間保育」。認証は「13時間以上」が義務付け。

 となっています。0~2歳までは認可園になかなか入れないこともあり、どこにも預けられるところがないことも多いので選択肢が増えることが良いことだと思います。

「ポピンズナーサリー横河」のことではありませんが、一般的に認証保育所はいろいろな課題を抱えています。

例えば、「保育園を考える親の会」が2005年1月に東京都に提出した「次世代育成支援東京都行動計画」に関するパブリック・コメントには下記のように書かれています。

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認可・認証を実地に検証したスタッフの次の意見をご参照ください。

現在、民営化問題を行政と協議していますが、保育士の入れ替わりが激しく、 保育士の専門性を蓄積することができない仕組みの問題点は行政側も認識しており、 民営化したとしても、保育士の経験と年齢のバランスを図ることが、 保育の質を担保する上で重要なファクターであることを認めています。

その観点で言うと、認証保育所というのは企業経営がほとんどで、 かつ補助金の体系が認可に比べて不安定(園児数にかかわらずに支給される部分がきわめて少ない)なので、 保育の継続性、安定性、専門性の向上という点で、非常に不安を感じます。 企業が経営する認証保育所を3カ所見学しましたが、認証と認可の質の違いを、 再認識しました。それぞれの園の感想と、共通する問題点をあげてみたいと思います。

1カ所は問題外。施設は綺麗で、親に便利なサービス(子どもを玄関で受け取り、 支度は園がする。オムツやシーツは園が処理、英語教室、造形教室あり)はそろっているが、 保育内容は赤ちゃんの死亡事故が多発したちびっこ園なみ。玩具も少なく、絵本もほとんどなく、 遊びの展開が非常に貧弱で保育士のスキルが明らかに低い。保育士同士の声かけなど、 チームワークを感じさせる雰囲気が全く感じられない。保育士の動きが鈍い。 園長が誰なのかもよく判らない。リーダーシップを取っている人が誰かもよく判らない。
1カ所は、やはり玩具、絵本などが貧弱で、 普通の認可保育園で行われているような生活遊びの中で子どものコミュニケーション力や想像力、 数や時間、空間の概念を身につけていくような遊びの展開が、期待できない。 しかし、園長のやる気、保育士同士の雰囲気の良さ・チームワークは感じられた。 いかんせん、保育士が皆若く、どこまで「子育て支援」機能を果たせているのか、 疑問をもたざるをえなかった。 また、1,2歳児の近所の公園(出入口3方向)への散歩に保育士が2人しかついておらず、 人員の不足を感じた。

最後の1カ所は、普通の認可並。 ここは玩具や絵本、コーナーの設定など、かなり保育の基本に忠実な園作りがなされていた。 そして、それらを活用した遊びの展開も、オーソドックス。 子ども達が、視察に来た大人にしゃべりかけてくるというのも、上記2園にはない特徴だった。 (大人への基本的信頼関係の有無、保育園で安心して過ごしているか、 という点でのチェックポイントになる。)郊外のためか敷地に余裕があり、 車道を経ずに雑木林のような公園に出られるところも条件が良いと思った。 また、園長の経験、人柄、やる気が比較的高く、職員を引っ張る力を持っているようだった。

3つの認証保育所を見学し、結論として、 園長・主任・クラスリーダーといった核になる保育士の「人間力」が、 保育の質を決めるというのが実感です。 ところが、人間力の高い保育士を確保するためには、もともとが良い人材を、 優れた先輩保育士がOJTで鍛え上げて経験を蓄積することによって初めて確保できる、 という関係にあります。認証保育所の補助金システムで、 1年契約の「常勤」保育士でやりくりする方法では、 「人間力」の高い保育士を将来にわたって確保し続けていくことができない、 というのが最大の問題ではないかと思っております。

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このコメントからは、保育所によって内容に差がありすぎることが分かると思います。

保育の質を大きく左右するのは保育士の質です。
長く勤めれば良いとは言えませんが、専門家としてスキルに見合うべき報酬は必要ですし、報酬に見合う仕事をしているのかも考える必要があると思います。

認証保育所への補助金は、都と市が出します。
しかし、賃金を出せないということはそれでも十分ではないことでもあります。
子どもを育てるのに、多額を出資する必要はない。あるいは、家庭で保育すればいい、との意見も根強くあります。

結局、子育てすることとがたいへんとの思いになり少子化へとつながっているように思えてなりません。

「ポピンズナーサリー横河」はこれから開設されるのですから、上記のよう課題が生まれるとは限りません。
必要としている人も多いのですから、大いに期待したいと思います。武蔵野市の待機児解消へ大きな役割を果たすことにもつながると思います。
子どもにとって良い環境になって欲しいと思います。