武蔵野プレイスは仕切直し

9日に鉄道対策・農水省跡地利用特別委員会が開かれ、先の予算審議で焦点となった武蔵野プレイス(仮称)について、基本設計に戻った上で専門家により検討し直すと市から新たな提案がありました。

基本設計に戻ることで、13億円の縮減案は棚上げ。武蔵野プレイス内ではなく隔地で考えられていた駐車場も施設内にすることになります。

この提案に対して委員会では特に問題にする議員はいませんでしたので、今後は基本設計をベースとして中身を見直していくことになりそうです。

委員会で報告されたのは、縮減案や隔地駐車場については課題が大きいことを認識したために基本設計に立ち戻り、コンセプト、機能、規模などを的確に反映した市民にとって利便性の高い施設となるように検討し実施設計に反映させることを目的とする武蔵野プレイス専門家会議を設置することでした。

専門家会議は、基本設計などで提示された課題について、評価、検討を行うことになります。
武蔵野プレイス自体が必要か必要ではないかまで戻るのではなく、あくまでも基本設計に基づいての検討になります。

具体的に検討する内容は下記

1:より使いやすい施設配置について
2:管理運営の方法、主体について
3:駐車場の出入り口について
4:他施設との連携について

18年度中に検討し市長へ報告する予定となっています。

基本設計をさらに検討することは良いことだと思います。
しかし、どのような専門家なのかまだ明確ではないようです。

武蔵野プレイスのコンセプトは、

ライブラリー(図書館機能)
フォーラム(会議、研究、発表機能)
スタジオ(創作、練習、鑑賞機能)
市民プラザ(交流機能)

の四つがですが、これがどう具体的に連携していくのか明確ではありません。
管理についても指定管理者制度で、との見解は出ていますが、どのような主体を考えているのかも明確ではありません。

基本的には図書館機能を中心とするとしているのだから、専門家委員会には図書館の専門家(ソフト、ハード含め)をより多く入れるべき。
武蔵野プレイスの構想で大きなヒントとなっている仙台メディアテイクであっても、図書館と市民活動機能とでは管理者が別。調べたが4つの機能を持つような複合施設は見あたらない。先例がないのだから、運用面についてももっと検討すべきだ、との質問をしました。

答弁は、これらの課題は認識しており専門家委員会で検討してもらうことになる、としていました(正式な内容は議事録をご参照下さい)。

また、専門会委員会は公開する。議会や市民の意見を聞いていく。パブリックコメントも募集する、としています。

ブラックボックスで決めるのではなく、公開の場で協議していく姿勢は歓迎すべきですし当たり前のことだと思います。

今回は隔地駐車場を止めるにしても、本来は駅前に車を誘導すべきではない、トランジットモールを検討すべきではないかと質問したところ、将来的な方向性としては考えている、との答弁がありました。

私は、駅前の公共施設に駐車場はいらないと思っています。公共交通が整備されているのですから、環境を考えれば、徒歩、自転車、公共交通を使うようにしていくべきです。
今回の提案では駐車場を作ることになりそうですが、将来的な課題として本当に必要なのかも考えるべきだと思います。

仙台市では、平成17年3月1日(火)~14日(月)の14日間にかけて時間貸し自動車駐車場の一部を借り上げ駐輪場にする実験を行っています。環境も考えていけば、駐車場よりも駐輪場を作っていくべきですし、駐車場を駐輪場に転用しても良いのだと思います。
今後の課題でしょう。

武蔵野プレイスは、専門家委員会の目的にあるように、本当に市民のためになる施設として検討しコンセプトを煮詰めるべきです。
施設規模だけに目を奪われず、必要ない機能は縮減すべきですし、必要であるならしっかりとした理由や運用を考えていくべきです。そのうえで基本設計の規模が必要となれば納得します。
今回、大きな問題となりましたが、専門家委員会で検討することは良い機会だと思います。

18年度予算を否決した大きな理由が、この武蔵野プレイスの駐車場でした。この委員会では大きな問題にはならなかったことで、予算否決の理由が薄まったことになります。

予算審議で争点となったもう一つは、長期計画(総合計画)の見直しですが、これについては方向性は示されていません。

いずれにせよ、予算を審議する23日の臨時本会が注目されます。