法政跡地問題で住民が要望書提出へ

吉祥寺東町の法政第一中・高校の移転にともない跡地の今後をどう考えるかの住民集会が23日に開催されました。

住民は、跡地を購入することになる長谷工に対し計画されているマンションについて、現在ある学校の高さを超えないこと、近隣住宅からの要望には紳士的に取り組んでもらいたいなどの要望書を長谷工と武蔵野市に出すことになりました。

要望書の項目は下記。

1:建設計画しだいでは、10階以上の建設が可能とも言われていますが、周辺は第一種低層住居専用地域であり、景観、風害、日影、プライバシーの侵害など中高層住宅が低層住宅及ぼす影響は甚大なもの思われます。建築物の高さは現在の法政第一中・高校間接を越えないものとし、周辺との調和が図れるものとしていただきたい。

2:法政第一中学・高校には昭和初期に植樹された桜などが現存しています。武蔵野市にとりましても由緒ある緑をぜひ保存していただきたい。

3:近隣住宅の要望には紳士に取り組んでいただきたい。

4:行政からの指導、助言を尊重していただきたい。

武蔵野市の要望書には、さらに下記項目が加わっています。

5:最も効果的な環境対策は跡地は市が買い取ることです。困難さを伴うことは承知していますが、粘り強く、かつ積極的買い取り交渉を行うこと。

法政の跡地については、これまでもブログで書いていますが、学校だから認められた建ぺい率がマンションに認められてしまうのはおかしい。学校だから信頼していたのにという疑問がこの集会でも出されていました。

また、境にできた大型マンションでもびっくりした。同じことがおきていいのだろうか。吉祥寺東町は道幅が狭く、一方通行ばかり。朝は渋滞が激しい。家の前を通るだけでもたいへんだ。
工事が起きるとどうなるか。マンションができれば500人の人口が増えたら街はどうなるのだろうか。
法政の校舎は、昭和20年代の建物だからアスベストもあるだろう。誰が処分するのか。壊すときはどうするのか、との不安の声も聞かれました。

この集会を運営してた世話人の方々は、この街をどうしていくのか、住民提案型の地区計画を作るべきではないか、との提案されていました。

現状のままですと跡地には10階のマンションが建設可能です。周辺は二階建ての戸建てがほとんどですから景観はかなり変わることになりますし、日照などの課題が出てくることになります。

高さを制限するには、市独自で条例を作ることが必要ですが、全市一律にすることの是非や時間がかかりそうなこと。
建設が始まってしまうと規制ができなくなってしまうので、なるべく早期に高さを含めて街がどうあるべきかを市や議会まかせではなく、住民自ら地区計画を作ろうとの提案でした。

これまでの市の方針は、容積率は一定ですから高さを制限してしまうと逆に底面積が増えてしまい空地を提供してもらえなくなる。
高さはある程度犠牲にしても、公園や道路を拡張できるなどの空地を提供してもらうほうがいいとの方針でした。

私はこの考え方に一理あると思います。
少子高齢化が進む武蔵野市ですから、ある程度の大型集合住宅が増えなければ、子育て世代の新住民は市内に転居してくることは難しいと思うからです。単純に高さを制限すればいいとは思っていません。
しかし、高さは場所によりけりだと思います。

今回、住民自らどのような街にしたいかの地区計画を作ろうとしているのは非常に良いことだと思います。
自分たちの望む街の姿を考えていくことは、市民自治の基本だと思うからです。
また、自分たちを同じ低層住宅ばかりにして欲しいというような先に住んでいる人の権利優先ではなく、高層にするにしても、現存の学校程度の高さまでではないかと譲歩も考えていることは常識的ですし紳士的な姿との印象を受けました。

今後どのような動きになるのか分かりませんが、行政や政治家頼りではなく、自ら解決していこうとしている姿に拍手を送りたいと思いますし期待したいと思います。

【参考】江戸川区による地区計画の説明