お手本となる中学校給食を

22日には、市立第三中学校の会議室で開催された学習会「おしえて! 中学生にとって食育が大切な理由(わけ)」に参加してきました。

市政が変わったことで中学校給食実施へ動き始めていますが、今一度、なぜ必要なのを知る良い機会だったと思います。


学習会の講師は、多摩市学校栄養員の菅(すが)規子さんでした。

多摩市の前には調布市で勤務し調布市が中学校給食を実施しようと計画したときに携わっていた方です。

お話はまず、中学生を含む最近の子どもの様子から始まりました。
その中でも、食事が満足に取れない子どもが多いこと、これは家庭の問題だけではすまされない。
食事を満足に取れない子どもが、ひとりでもいたら義務教育としておかしい。
大人の責任ではないか。
給食はたかが15分程度の時間だけど重要な時間、と給食の重要性について話をされていました。

また、給食は始まる前に調布で弁当の中身を調べたそうですが、その内容も資料として見せていただきました。

多いおかずは、たまごやき、ハンバーグ、肉、からあげ、ポテト、梅干しが上位。
以下コロッケ、チキンナゲット、エビフライなどが続いています。
なかには少数ですが、メロンパン、ラーメン、すし、こてっちゃんというのもありました。

参加者からは、弁当を作るのは苦ではないけど、これで良いのだろうかとの疑問の声もあり、私も自分で作る時の弁当を考えてみれば、同じ思いをしました。

中学校に給食がない弊害として、弁当だと昼食の時間に委員会活動があったりして時間がなくなり弁当を食べ残すときもあり、きちんと食事の時間が取れていないのだそうです。
給食だと食べているかどうか 先生も把握できる。食事の時間が確保できるメリットもあるのだそうです。

朝食でさえ満足に食べない子ども多く、中には家庭の事情で食べることができない子どももいるとのこと。
これは、家庭が悪いだけではかたづけられない問題でしょう。子どものどう成長するための栄養を与えられるかも教育であり大人の責任と思えました。

また、給食は残滓が多いことで問題になりますが、残滓でどれだけ食べたのか分かるので健康を知る手がかりにもできる、との話しもありました。

他にもいろいろな質問がありましたが、選択制がいいのだろうか。松戸や名古屋はメニューを二種類選べるようになっているが、二種類選ぶこともいいのだろうか、と私は質問してみました。

この質問に対して、給食を食育としてとらえるのなら、教材であるから同じ食べ物を食べる必要があるはずだ、との見解を示されていました。
他の授業で考えてみれば、教材が同じでなければ授業にはならないとの理由と同じです。

ただ、法律的にも必ずしも選ばなくてもいい、との話しもありました。
中学校給食がどのような形になるかは分かりませんが、教育としてとらえるのであれば、基本は給食。
でも、アレルギーの子どもも多いことを考えると、弁当も認めていくという方式が武蔵野市にはいいのかもしれません。

「食育基本法」が平成17年7月15日施行され、内閣府により食育推進基本計画が平成18年 3月31日に発表されました。

この中には、
食育に関心を持っている国民の割合(70%→90%)
朝食を欠食する国民の割合(子ども4%→0%、20代男性30%→15%)
学校給食における地場産物を使用する割合(21%→30%)
「食事バランスガイド」等を参考に食生活を送っている国民の割合(60%)

という数値目標もたてられ国として食育を推進していく方針が出されています。

給食がなければ食育の指導はできない、と講師の菅さんは話されていました。
中学校での食育としての給食が求められるのだと思います。

講師の菅さんは、会場となった四中の校舎を見て、これだけ立派な学校が建てられるのだから給食がないのがおかしい。
武蔵野市の小学校の給食はセンターであってもレベルが非常に高い。是非とも、他市のお手本となる中学校給食を実施して欲しいと話されていました。

予算が否決され、給食検討委員会が立ち上がることはできていませんが、他市のお手本となる中学校給食を早く進めていくべきだと改めて思った学習会でした。