マニフェストスクールに参加。政策中心の政治になれ!

4月20日、21日、22日に私が運営委員として携わっているローカルマニフェスト推進議員連盟と早稲田大学マニフェスト研究所の共催によるマニフェストスクールと研修会に参加してきました(22日は途中まで)。
北川正恭早稲田大学大学院教授、元三重県知事らを講師に迎えての講義と全国から参加してきた地方議員とのグループセッションという内容で、実り多い三日間でした。

特に感じたのは、選挙をたんなるお願いと利益誘導、おねだり型から政策中心にしていくためには、議員自らがマニフェストを作るべきだとの思いは強いものの実際に作れるのだろうか、との疑問を持つ議員が多かったことでした。

今回参加していた地方議員は、北海道から九州までと幅広く、党派も自民、民主、それと無所属との構成で特定政党に偏ってはいませんでした。
民主や無所属の地方議員とはよく話す機会が多いのですが、自民党の議員と本音レベルで話すことはほとんどないので貴重な時間でもありました。

参加者は、議員の活動をたんなる有権者からの要望を伝えて市から予算を確保するという“ご用聞き”や地元密着型、利益誘導型議員ではなく政策で勝負したい、選挙も握手してお願いしますで投票してもらうのではなく、政策を評価して欲しいとの思いを持った議員ばかりでした。

いろいろな政策を立案しても、多数会派につぶされたり、あるいは長老議員がうんと言わなければなにもできない、という愚痴も多かったのがおもしろいところでした。
良い政策を作ると、多数派に横取りされてしまうことや逆に絶対に実現させないようにじゃまされることがあるとの話しもありました。
どこも同じようなものだ、というのが政党を越えての参加した議員の共通認識だったと思います(武蔵野は、そうは感じませんが)。

参加していたのは、1,2期という若手の議員が多かったのですが、中には議長を経験した自民党の議員もいて、長老が議会のガンのように言われて恥ずかしいが、我々だって政治が変わらなくてはいけない、有権者の意識も変わってきているのは分かる、との話をされていました。
そのために、政策を訴える手段としてマニフェストを次の選挙には是非とも書きたいと話していました。

しかし、執行権がないこと、予算の提案権もないことから議員がマニフェストをかけるのかという疑問を持っている議員が多かったのも事実です。
(このことについては、ローカルマニフェスト推進議員連盟のブログに書いた私のコラムをご参照下さい)

講師になっていた北川教授や礒崎初仁中央大学教授は、議会は条例制定ができる。
執行権がないかもしれないが条例をつくることで執行部(首長)を縛ることができる。
理想とする政策を条例で示せばいい。
それが議会の仕事ではないか。

掲げる政策を実現するために条例制定も手段になる。それをマニフェストで示せばいいではないか、との話しもされ、参加者も思いを同じようにしていたと思います。

また、予算提案権は首長だが、決定するのは議会にしかできない。
提案に対して修正できるのが議会。
予算を否決しては、まっこうから議論しないことになり議会自体が必要ないことになる、との話をされていました。

条例制定は議員や議会の大きな仕事ですが、議員自ら作るとなるとスタッフも抱えられない状況を考えると難しいのが事実です。
議員提案による条例は、確かに困難ですが、自ら作っている議員にも出会うことができましたので、条例提案は自らの大きなテーマだと思っています。
予算の話しは、武蔵野市で否決があったばかりなのでリアリティを感じました。

税金を他人の財布だと思っているから、あれもこれも、作ります、作りましたという首長や議員が多かったから借金体質の国や自治体になっている。
これからは、あれもこれも、ではなく、あれかこれ。
削るのは何か、行うにしても財源や目的(アウトカム)をしっかり示すマニフェストを掲げることが利益誘導ではなく政策型の議員になる。それが政治を変える。との思いを強くした“仲間”が多かったように感じた三日間でした。“仲間”は、政党の枠を越えていました。

どのようなのが議員マニフェストという定義は定まっていませんが、下記もご参照下さい。

【参考】ローカルマニフェスト推進議員ネットワーク運営委員
  佐藤たけはる酒田市議会議員が二期名の選挙で使ったマニフェスト 

推進議員ネットワークの仲間で昨年、恵庭市長となった中島興世さんのマニフェスト