議会で何が起きたか

18年度予算が否決されたことから、4,5月だけの暫定予算が提案され可決されました
新たな取り組みができませんが、毎年行っているような事業や職員の給料などの最低限の予算は二ヶ月間だけの限定ですが執行されることになりました。

ここで、予算について何が議会で起きていたのか、記してみることにします。審議中であること、私が当事者になっていることもあり、これまで控えてきましたが、私が見たこと、感じたことを記しておくことにします。あくまでも私見です。



予算特別委員会が始まった当初から、かなり感情的であったことは書きました。その後、私が単純なミスから検討段階の資料をこのブログで掲載したことで、さらに感情的になったのだと思います。

この検討段階資料について、これはどういうことなのか、いつ、誰に、誰が渡したのか文書で報告することが予算審議の中で求められたのは、審議2日目の終わり間際でした(1日目は委員長互選ですので、実質審議一日目)。

審議3日目の冒頭に、この報告についてどのように質問するか委員会の冒頭で協議されました。与党側は、予算審議の中で要求された資料なのだから、予算審議の時間内(一人一日20分という質問時間が決まっています)で質問すべきと主張しましたが、野党側は別枠で一人5分間で質問することを主張。野党が多数の議会ですから、多数決で決められ別枠と決まりました。

この協議が終わって審議が再開です。
市から出された資料には、時間と誰が渡したか、それと、市議6名に渡したことが書かれてありましたが、市議の個人名は記されていませんでした。
個人名が記されていないのは、「今後のこともあるので控える」との理由でした。

このことに対して、「誰なのか名前を公表すべきだ」、「個人名ができないのなら会派名だけでもいい」との野党側が次々と質問。市は「公表を控える」と同じ答弁で繰り返される状況が続きました。
与党側は質問しませんでしたので、野党側最後の委員が質問している最中に同じ会派の委員から休憩が要求され、そのまま一日、委員会が再開されず空転となったのです。

休憩中の舞台裏では、市から個人名を出すべき、と野党側が主張。
市は公表しないと答弁したのだから、答弁を変えることはできないとして膠着状態となりました。
その後、個人名が知りたいのなら、事前から公表することは拒んでいないとその6人の議員で確認されていましたので、市の答弁を覆すことはできなから、質問時間で自ら公表する、と提案がありました。しかし、あくまでも市から公表すべきだとの野党側の主張が変わらず、深夜まで再開されることにはなりませんでした。

そして4日目の冒頭、6名の市議から名前を公表しても良いとの了承を受けたことを説明したうえで市長から個人名が公表され、審議が再開となったのです。
この時に、丸一日、予算審議ができなった原因を作ってしまったことへの責任として予算委員を私は辞任をしました。ただし、空転したのは議会の中で与野党、市とそれぞれの主張がぶつかり合った結果です。資料を公表したことは別のことと私は認識していますが、原因であることは確かですし、弁解をしても時間は戻りませんから、この空転については最後に少し述べることにします。

ここでおかしなことが、まずひとつありました。
それは、これまでの議会ルールは何だったのか、ということです。

これまでの委員会審議では、同じ質問を繰り返すことは許されていませんでした。
同じ答弁となる質問もしないとなっていましたが、個人名を公表を求める質問は同じことの繰り返しですので、これまでの議会ルールではあり得ないことです。

この議会ルールは、法に基づくものではありませんし、明文化されているものではありません。いわば、議会という“村社会”の暗黙のルールですが、議会とはこのようにやるのだとこれまで会派に関係なく先輩議員から教えられてきたものでした。実際に他の委員会では、同じ質問をしないように運営されています。それが、簡単に覆されてしまったのです。

同様に、委員が質問している最中に他の委員が質問を遮って休憩を求めることもおかしなことです。つまり、答弁が気に入らないから、気に入るように答弁するまでは、審議しないと言い出していることになります。

議会内で多数を取っているから、気に入るように答弁することを求めるのでは、数の暴力になります。今後も同じことが繰り返されることになります。
議会ルールを無視するのか、与党側から野党側に抗議をしましたが、この件には聞く耳を持たないまま、時間が過ぎていったのです。

空転したことで、総務費の審議が25日に行われ、武蔵野市議会初の土曜日議会開催となりました。
ここでも冒頭に空転しました。これは、市からプレイスなどについて見直し、修正をしたいとの提案があったと聞いています。
しかし、今更、変えられるのも困るとの野党側の判断で、審議が再開されました(詳細は分かりません。空転中に控え室に入ってきた話しをまとめたもので正確ではありません)

再開後、武蔵野プレイスの関連した質問では、少々火花が散ったように思いましが、予算審議は淡々と進み、委員会で予算否決、本会議となりました。

予算への賛否意見は以前に記していますのでここでは書きません。
ここでもおかしいと思うのは、プレイスの見直し、長期計画(総合計画)の調整計画を前倒しにすること、それと、市長答弁が曖昧なことで予算を否決していることです。

18年度予算で武蔵野プレイス関係の予算は、5315万円です。プレイスについて何もさせないと言うのであれば、この予算を削除した修正予算を出せば良いだけのことです。
議会は予算の提案権はありませんが、否決することだけではなく、修正できる権利があります。
その他に予算に不具合がなければ、認められない箇所の予算を削除すれば良いだけのことであるはずです。

武蔵野プレイスについて言えば、基本設計通りに建設させたいのであれば、実際の設計予算となる実施設計予算などは残し、見直しをするための基本設計予算の2000万円だけを削除すれば良いだけのことです。

調整計画が気に入らないのであれば、予算として計上されていた1128万8000円を削除すれば良いだけのことです。

予算について、他に問題としているところはなかったのですから、一般会計予算の総額531億円のうち、この二つの事業の合計3128万8000円、0.00021%を削除すれば良いだけのことで、全部を否決する理由にはならないはずです。

野党側の主張としては、市長答弁が変わり曖昧で信用できない、との理由もありました。
これは、武蔵野プレイスについて、隔地駐車場についてはもっと調査をしたい、縮小ありきではなく、説明し納得してもらい、さらに検討をしたいと答弁したこと。
調整計画についても、時間的に無理があるなら、機関を延長しても良い、と譲歩する答弁をしたことを指していると思います。

答弁には、説明不足や調査不足があったことは確かです。
しかし、市長答弁が変わったことで全予算を否決できるのものでしょうか。
全予算とは、市役所の電気代や議員の給料も含まれているのにです。

議会は、提案された議案に対しておかしなことや疑問点を質問し正す機関だと思っています。
市民のために、もっとこうしたら良くなるとの提案を議員から行うことが多々あります。その提案に市が応えたら、答弁が変わる、曖昧だと批判することになってしまいます。市としては、反論されないように議案を作り提案するべきだと思いますが、全てに完璧はありません。
チェック機関である議会が指摘し市の対応を良くしていくことが許されないのなら、何のために審議しているのか分からなくなる、と私は思います。
今回は、基本設計通りにやるべきだ、調整計画は無理だと指摘されたことへ対応したことが、曖昧だとされているのです。

おかしなことは、30日の本会議でもありました。

本会議冒頭で、一部の議員に事前に資料が渡され空転したことに対してバランスに欠いたと市長から陳謝が行われました。
これは、野党側から陳謝すべきだと要求されたことへの対応です。
ですが、この陳謝の内容を不服として野党側が休憩を要求し、午前中の本会議が開かれない状況となったのです。

30日は、本議会中に休憩の動議が出されたのですが、理由は説明されませんでしたので与党側には休憩の理由が分かりませんでした。傍聴に来ていた人には、さらに分からなかったと思います。

その後、市長の陳謝でも物足りない。福祉公社の処分に比べて甘すぎる。関係者を処分すべきだとの理由で(助役は給料の2割を自主返納すると答弁しています)、市長への問責決議を出すための休憩であることが分かりました。
その場ですぐに決議を出すことは、通常は考えられませんから、事前から準備はしていたのでしょう。いつもは、本会議の日程を審議する議会運営委員会が9時30分から開かれるのに、この日はなぜか9時15分と前倒しだった理由が分かりませんでしたが、このことを考えている時間だったのかもしれません。

そして、決議が出され、野党側の多数により決議が決まりました。

この決議の採決の前に、提案者への質問がありました。

問責決議を出す理由として、消費税を納付せずに加算税などを支払った福祉公社に対する処分に比べて軽すぎることを説明していましたが、決議の提案者は、そもそも福祉公社は前市長に責任があり現市長が減給処分にする必要はないと返答したのです。
福祉公社問題では、必要ないほど重い処分をしたのだから、今回も行えというのでしょう。

となれば、福祉公社問題で現市長が減給処分をする提案には反対すべきであったはずです。現市長の退職金を三分の一にする条例については他の理事者の退職金も下げなければバランスが取れないと賛成していない(継続審議中)のですから、筋が通りません。

結局は、予算全体を考えての否決ではなく、現市長に何が何でも汚点を付けたい、が理由に思えてしまいます。

事実、予算審議のなかで、中学校給食はやるべきだ、と発言しながら予算を否決している議員がいましたし、予算を否決しても北町の水害対策はできるのか、と質問している議員もいました。自分に関わりのある予算は必要なのでしょう。何よりも、議会のインターネット中継は、議会として予算を要求して盛り込まれているのにもかかわらず否決しているのです。

予算措置に間違いがあるというのなら、その箇所を削除するなりの修正をすればいいだけのこと。
坊主憎ければ袈裟まで憎いのでしょうか。
良識とはなにかを考えるべきです。

また、検討段階の資料が出されたことに対して質問もありました。
これまでにも、同じように資料を受け取ったりしたことはないのか、との質問に対しては、「返答する理由がない」です。
今回のプレイスについて、事前に調査したり、資料を要求したのかとの質問に対しては、「何もしていない」との返答でした。

資料を出したことに戻りますが、6名の市議の他に市議が調査をして資料要求し出さなかったのであれば、市の態度としてバランスを欠くことになり非難されるべきです。同様のことはこれまでにはあったとの話を議員から聞いています。
しかし、誰も調査に訪れてはいないのですし、資料請求もしていないのですから、入手していないのは当たり前のことです。市長も情報はなるべく公開していくとの姿勢を見せていますから、調査をしないことに疑問があります。

市長がバランスを欠いた、と陳謝しましたが、資料を入手したことへの意味であれば、私はお門違いだと思います。
議員は、議会で公表された資料だけではなく調査活動の一環としていろいろな資料を提供してもらうことがありますし、請求して出してもらうこともあります。
委員会に出された資料以外を入手するのが許されないというのなら、調査活動をしていない議員に合わせなくてはなりません。そもそも仕事をしなくても良いのか、ということになってしまいます。
資料入手がダメというのなら、イギリスのように、官庁職員と議員との接触を禁じてしまうことも考えるべきでしょう。

今回は、検討段階の資料を正式な資料と間違えて公表してしまい空転となったことへは責任を感じていますが、そもそも調査活動を非難される筋合いはないと私は思っています。
今回の検討中の資料は、数字に間違いはないのです。そのまま出しても問題はなかったと思う内容でした。逆に委員会の資料と違うことに良く気が付いたと思います。このブログも注目されているのでしょうか(誰にかは分かりませんが)。

ただ、市長の陳謝の内容は、市民のために予算を通したいとの思いから出た発言なのでしょう。文句を言える立場でもないので、このことについては、これ以上は記すことは止めることにします。

それにしても、疑問ばかりの3月議会でした。
議論の中身ついては、それぞの議員が責任を持って行うものであり、正当に選ばれてきたのですから、発言について疑問を持つことはありますが、とやかくは言いません。
ですが、これまでの議会ルールも無視された異様な議会であったのは確かです。
多数派議員により、市長が気にくわない、との思いで運営されていたように思いますが、これはあくまでも私の私見です。

市長が気にくわない、運営手法がおかしい、と考えているのなら、予算を否決するのではなく、市長不信任案を出せばいいのです。

あとは、有権者が判断するでしょう。