割り箸ピンチ! で考える。本当に必要?

中国産の割り箸が、50%値上げされたことから、コンビニや外食産業に波紋が広がっています。
値上げの理由は、今までが安すぎたこと。中国国内で住宅着工が増えて原木価格が上昇していること。人件費上昇、人民元切り上げなどがあるようです。
日本の割り箸は、ほほ100%が中国からの輸入となっているので、5割値上げ。さもなくば輸出数量を制限するという中国側からの提案を呑まざるを得ないのが実情です。このため、日本国内の割り箸価格が上昇し、コンビニや持ち帰り弁当チェーン、外食産業などの小売店への卸価格も上昇。しかし、小売店での販売価格には上乗せできないと苦慮しています。
ここで考えたいのは、本当に割り箸が必要なのか、です。

「東京大学 環境三四郎」のサイトによれば、日本では一人当たり年間200善の割り箸を使っているとのこと。そんなに使っているかなぁと思いますが、ファミレスやコンビニ弁当、居酒屋で使う割り箸を考えるとこのぐらいにはなりそうな気がします。

現在、コンビニ弁当などに付いてくる割り箸は、一膳で3~4円だそうですから、値上げ分を弁当などに転嫁するのは競争が激化している小売店とすれば、簡単には転嫁できないでしょう。

いっそのこと、割り箸が必要なら10円です、としたほうが良いように思います。
コンビニ弁当を買うと当然のように、割り箸が付いてきますが、必ずしも使うわけではありません。
一時期、環境問題として割り箸の是非について論争がありましたが、必要のないものをもらってくることで、ゴミが増えてしまうのではないでしょうか。レジ袋と同じ構図だと思います。

また、森林保護、持続可能な森林資源として考えてもおかしな状況なのが現在の割り箸です。

「東京大学 環境三四郎」のレポートによれば、日本への割り箸生産のために森林が皆伐されしまい、その後には植林もされていないとしています。そのため、中国でも森林伐採への反省の機運が高まり、伐採が制限されているため、ロシアなどから輸入した材料で割り箸にして輸出しているのだそうです。

割り箸は、端材の活用のひとつですから森林そのものがなくなっては意味がありません。また、コストを別とすれば、日本でも割り箸用の木材は供給可能ということを考えれば、現状での割り箸の使い方を考え直す必要があるはずです。コスト優先で森林をなくしてまで割り箸が必要なのでしょうか。

本当に必要な割り箸なら、対価を払い使うこと。これは日本の林業再生にもつながるのかもしれません。
割り箸から、森林保護、林業が見えてきます。

【参考】
中国情報局 「日本の割り箸がピンチ、中国側が大幅値上げを要求」

日経bp 「弁当、コンビニ業界に新たな“中国リスク”」

東京大学 環境三四郎