吉祥寺には自転車! グランドデザイン委員会傍聴記

19日に吉祥寺グランドデザイン委員会が再開されたので傍聴してきました。
この委員会の委員長は市長なので、市長辞任と市長選挙などがあったため中断しており、半年ぶりの再開となったものです。

委員会の答申は年度末を予定していましたが、半年間の空白があることと急ぐこともないとの判断で、結論を先延ばしにして議論を深めることになっています。

この委員会では今後の吉祥寺を考える上で興味深いデータが出されていました。



委員会の冒頭で、市長から吉祥寺コメントと題する今後の吉祥寺のイメージが提案されまました。これはあくまでも委員としてのイメージで、議論のネタのひとつ。
選挙の時にも主張していた歩行者空間を重視して吉祥寺を活性化したいとの提案です。

主な内容は下記

・歩くことで街の資源を発見し、まちの課題を感じ、街づくりに関心を持ち、街づくりが進み、街がより良くなり街を愛することにつながる。

・市民が歩くことで街の防犯、安全につながる。

・市内で買い物をし商店街が活性化する。

・市民が歩くことで地域のコミュニケーションが増し暖かな街になる。

・市民が歩くことで市民の健康が増し医療費などのかからない街になる。

この提案には、知らない人が街(住宅街)を歩くとかえって不安で、防犯にはつながらないとの意見も出されていました。市長の提案とはいえ、数ある提案のひとつですからいろいろな意見が出されても良いと思います。誰の提案にも意見や質問を述べて議論を深めていく方向性には好感が持てる委員会だと思いました。

今回の委員会の主なテーマは吉祥寺の回遊性です。
街を回遊することで活性化につながるとの狙いです。

この議論の中では、ロンロン(駅ビル)に対する考えがいろいろ出され、今後のキーポイントにロンロンがなるのだなと感じさせました。

委員から、ところどころに椅子を置き休憩所にしてある。喫茶店、カフェも要所にあり休むことができ参考になるのでは、との好意的な意見。

これに対して、ロンロンの出口は便利なところにない。人を外に街に出さずにロンロン内で回遊させて収益を上げている。街の南北の通行を遮断していて街との回遊を阻害している、との批判的な意見もありました。

委員からも指摘がありましたが、駅からロンロンへの出口を出て下りエスカレーターに乗ると、一階の出口を素通りして地下にいってしまいます。一階に行く人へ親切ではなく、乗ってしまうとだまされた気分になりますが、商売として考えればドギツイというか商魂たくましいというか分かりませんが、それだけ収益優先で考えての設置なのでしょう。きれいごとだけではなく、どう収益を上げていくかのいい例かと思います。

街作りの観点で言えばどうかとは思いますが、商店一軒一軒はまずは収益を上げた上での話になりますので、今後を考える上では考えさせられるポイントだと思いました。

これらの議論の中で、事務局から出されたデータに今後を考える良いヒントがありました。

このデータは吉祥寺へのアクセスをアンケートにより数値化したもので、1984年と93年、2003年と比較しています。
このデータによれば2003年は1984年に比べて、徒歩、自転車、バイクを利用する人が約1,5倍に増加。バスを使う人も多い。電車が微減、車が激減という割合になっています。

また、吉祥寺に欲しい施設の調査では、駐輪場が一番多いとのデータ。それに、乗用車保有率が武蔵野市は全国で最も低いというデータも紹介されていました。

つまりは、車よりも徒歩や自転車の人へターゲットを絞っていく必要性があるということです。
資料にも吉祥寺から半径5km圏内の人へ狙いを定め交通環境の向上を図ることが大切、とされていました。

私も吉祥寺は良く出かけ好きな街です。
しかし、車でとなると駐車場に入る時間を考えれば、平日でさえ行く気になれません。徒歩圏内に住んでいませんので、自転車かバス、電車、バイクとなりますが、バスで武蔵境や三鷹にバスで出てしまい、さらには中央線の特別快速に接続してしまうと新宿に行ってしまおうとなってしまいます。吉祥寺へのバスは渋滞で遅くなることが多く躊躇してしまいます。

自転車で行こうと思っても、駐輪場がなく、車よりも時間がかかってしまいそうです。バイクとなると、丸井の地下以外に合法的に駐車できる場所がなく、行く気さえなくなってしまいます。

このことを考えていくと、市長の提案のように歩いて楽しく行ける街作りの必要だと思いますが、自転車が一番のキーポイントになるのではないでしょうか。
資料には、昔考えられていたという地下空間を検討する必要があるとされていました。

話は変わりますが、昭和30年代に、将来の地下空間を活用した駐車場を想定して各ビルの地下レベル(高さ)を合わせるように市が指導していた経緯があるとされています。多くの街で地下街や駐車場を作っていますが、武蔵野市にはありません。理由は分かりませんが、地下を活用する方向性がなくなってきたとの経緯もあるワケです。

委員からも、買った荷物を考えれば自転車になる。しかし、通勤用とは違い買い物用では必ずしも駅近くになくても良いはず。回遊性も考えれば、周辺に拠点となる駐輪場を作り、そこから街を回遊してもらう。買った荷物を、この駐輪場まで配達するようなシステムを考えてもいいのでは、との意見がありました。

今後を考えると、やはり自転車じゃないかな、と思います。委員の指摘のように、駅前である必要はありませんから、自転車用のパーク&ライドのようなシステムも考えた方が良いと思いました。

いっそのこと、土日は車で来てもらうことを止めてもらう。駐車場を駐輪場にしてしまうほどの転換が必要ではないでしょうか。
スローライフ、エコ、ロハスなど環境に優しいライフスタイルとしても自転車をメインとして考えていくべきだと思います。

そのためには、駐輪場が必要となります。
土地の値段を考えればそう簡単には取得できませんし、地下駐輪場では大きな資金が必要になってしまう。
となると手詰まりに思えます。

しかし、地下を利用する新たな駐輪場ができているのです。

これは12月の一般質問で提案した新しい地下駐輪場のこと。
地下街に駐輪場を作るのではなく、地上部に出た入り口の自転車を差し込むと、あとは自動で地下に収容してしまう駐輪場です。
現在、高知で一カ所、成城学園の前にあり、この三月には三鷹駅の南口にも完成します。
こんな方式でも駐輪場を考えていくべきだと思いました。

この新方式の地下駐輪場は別の機会に紹介します(原稿まとめていないのです)。

さて、話はそれてしまいましたが、今後の吉祥寺に期待しますし、この委員会でもおもしろい議論あり今後に期待したいと思います。

ひとつ気になるのは、実際の消費者を代表する委員がいないこと。
呼び込む方だけの考えではなく、実際に来る人ともっと話し合い吉祥寺の魅力や課題を考えるべきだと思います。

次回は、4月に開催予定。

吉祥寺グランドデザイン委員会については こちらをご参照下さい。