豪雪見舞金 根拠はどうなんだ?

16日に代表者会議が開かれ、豪雪被害のある武蔵野市の友好都市へ見舞金を出すことが決まりました。
見舞金自体については、気持ちとしての意味合いとしてはいいかな、と思いますが、支出基準がないことには少々疑問です。


今回、見舞金を贈る自治体は、南砺市、酒田市、長岡市。被害の概要は下記。

・南砺市
武蔵野市と姉妹都市になっていた利賀村が合併したことで友好都市となった。1月13日現在で豪雪による重軽傷者が15名あり豪雪対策本部も設置。積雪は山間部で3mを越えている。

・酒田市
 豪雪対策本部が設置され、当初予算1億円では足らずに1億6000万円を追加する補正予算が組まれた。除雪車に巻き込まれる事故で1名が死亡。屋根から落下した人が1名怪我。

・長岡市
 友好都市だった小国町が合併して友好都市となった。山間部で積雪3mを越える。12月19日に豪雪対策本部を設置。屋根からの落下で死者1名。重軽傷者が10名。一昨年の中越地震の被害もあり家屋などの損壊の不安が大きい。

代表者会議(議会の各会派の代表が協議する場)では、市として各市に20万円ずつ寄付金として贈ることが決まっており、議会としてどうするかが話し合われました。
結果として、過去の例と市が出す金額とのバランスも考えて各市へ10万円を贈ることが決まりました。
どちらも予算の予備費から出すもので、公費(税金)からの支出です。

これまで公費から支出された例は下記があります。

昭和56年 利賀村へ豪雪見舞いとして市から200万円。議会から150万円。
平成15年 遠野市へ三陸沖地震見舞いとして市から100万円。
平成16年 中越地震見舞いとして旧小国町へ市から50万円、議会から50万円。長岡市へ市から100万円。小千谷市へ市から100万円。

各市へは都合、30万円が見舞い金として贈られることになります。ないよりかは良いとは思いますが、30万円という額がどう効果的になるのは分かりません。
人やトラックなどを派遣した方が良いように思いますが、先方からは雪に慣れていない人が来られても二次災害になる可能性があることと宿舎の手配も必要になるので、派遣は必要ないと回答がきたとのことで、いわば気持ちを表すとの意味合いの見舞金です。

ここで少し考えたのは、どういう根拠でこの金額が決まったかということです。気持ちを表すことは否定しませんが、公金である以上、説明の付けられる根拠が必要じゃないかなと思いました。今回は過去の例から考えた、が根拠です。
また、今回は友好都市だからとの理由もありますが、友好都市自体を考える時期ではないかと思います。

武蔵野市の友好都市は現在、8都市あります。公式に「姉妹都市盟約」を結び議会の承認も必要な姉妹都市という制度もありますが、利賀村、小国町が合併したため現在では姉妹都市はありません。
盟約などの必要のないのが友好都市で、言い方が悪いかもしれませんが、市同士で勝手に結ぶことができます。
長岡市、南砺市は、交流のあった町が合併したのでそのまま友好都市になっています。

友好都市ができた背景には、都会と地方との連携や自然体験だけではなく、都会の富を地方に還流するとの目的もあります(市がやることなのかとの疑問はありますが、別の機会に)。これまで町や村など小さな自治体を対象として交流していましたが、昨今の合併で武蔵野市よりも多い人口の自体になってしまった友好都市もあります。

地方と友好することに異論はありませんが、あらためて友好都市はどういう役目なのかを考え直すべきだと思います。
友好都市は増えていくばかりですし、相手側の合併で本来の意味合いも薄れてきている今だからこそ今後も必要なのかを考えるべきです。

気持ちだから出す、何かの縁があるから交流しよう、いわばどんぶり勘定的な考え方から、目的は何かを問い直すこと。市民に分かりやすく説明できるようにすることが必要です。
説明責任を果たすという意味では、今回の見舞金も友好都市のありかたも理由が明確ではありません。
どういう場合には、いくらの金額を出す、あるいは、人を派遣するなどの明確な基準作りが必要ではないでしょうか。

根拠を明確にすれば、今後、さらに増額する場合になったときや交流を進めたいとなれば、説明もしやすくなるはずです。