下校の安全は『生活塾』で

下校時の子どもの安全をどうするかで悩む自治体にとっては、解決策のひとつになる『生活塾』が来年度からさいたま市で試行されることになりました。


『生活塾』は、『帰宅時における安全点検チェック』の記事にトラックバックのあった『[3tkss]三鷹:教育ウォッチング』の【Watch】子供が一人になる「魔の8時間」に紹介されていました。

『生活塾』とは、厚生労働省が06年度からの導入を検討していた制度で、両親の帰宅が遅い小学生を地域住民が自宅などで預かる子育て支援策です。
魔の時間とは、子どもが幼稚園や小学校から帰る午後2時から、両親が残業などを終えて帰宅する同10時ごろにかけてが「危険な空白の時間」であり「魔の8時間」と位置付けられるのだそうです。

子どもの安全対策は、いろいろと対策が考えられていますが、そもそも「労働時間の短縮とか子育て家庭の労働条件の改善とか)に基づいた、違う視点が必要なんじゃないのか」との指摘には共感を覚えました。なんだかんだ言っても、母親は家にいることが良いとの発想があるように思いますし、これじゃ、いつまでたっても少子化対策にはならないとも思えてしまいます。

さて、『生活塾』を始めるさいたま市では、保育所や幼稚園、小学校の終了時刻から親が帰ってくるまでの間、地域の有志が子どもを預かり、送迎もする『ファミリーサポートセンター事業』を現在、実施しています。子を預ける側が、預かってくれる人に1時間あたり700円を支払うもので、預ける側も預かる側も会員として登録し、今年の6月現在で2388人が登録されています。

『生活塾』は、この制度を拡充したような制度で、複数の子どもを預かり、しつけや生活習慣の指導もしたいとしている制度です。

学童クラブや全児童対策事業(武蔵野で言う地域子ども館、あそべぇ)が、放課後の安全な場所にはなっていますが、帰宅までは対応できません。家に帰ったとしても保護者がいるとも限りません。
本来は、そんな危ない地域が問題なのですが、自己防衛手段として必要と考える家庭が、さらにその後に子どもを預かる制度を使い、子どもを守れとの考えなのでしょう。

そこまでして子どもがかわいそう、母親が働くから悪い、との流れにならないければ良いのですが…。

現状の対策として考えれば、このような手法も考えていくべきですね。

【参考】
厚生労働省 生活塾の普及促進に関する研究会

朝日新聞
厚労省の子育て支援「生活塾」、来年スタート さいたま