民主党プラトンで市民参加を考えた

4863665c.jpg民主党のシンクタンク「公共政策プラットフォーム」(略称:『プラトン』)が設立されました。
設立記念シンポジウムが10日に開催されたので参加してきました。

このシンクタンクは、日本の最大のシンクタンクは霞ヶ関だと言われてきたが、その限界が見えてきたために、、「政策を仕込み、ストックをつくる」ために設立したのだそうです。政策を担う人材・ネットワークを構築したいとのこと。

増田寛也岩手県知事や、福嶋浩彦我孫子市長、逢坂誠二衆議院議員(前ニセコ町長)、石田芳弘犬山市長など“改革派”の首長や金子郁容慶應義塾大学教授らがパネリストとして登場し議論が行われました。

内容は盛りだくさんで、興味深いものが多いシンポジウムだったと思います。
このなかで市民参加は何か、との話があり参考になりました。
邑上市長の市民参加がどのような形なのか見えてきていませんが、市民参加のひとつの方向性が示されていたと思いました。


シンポジウムの詳細は、民主党のサイトをご参照下さい。

今回のシンポジウムで興味深かったテーマのひとつは、小さな政府か大きな政府かといった論争を超え、低負担高満足社会をどう実現するかとのテーマです。

お隣の三鷹市で始まったコミュニティスクールの例が紹介され、市民が参加していくことで学校や教育が変わっていくとの事例が紹介されていましたが、ここで市民参加が重要との話がありました。。

政策や事業は、ハコやかけた金額で成果を判断しがちですが、市民が参加することにより結果に愛着がわき、長続きすることになる。
例えば、お金がかかる高級料理は確かにおいしいのですが、家庭料理のほうが味があるし親近感がある。毎日食べるのは、食費も考えればどちらだろうか、とのことだと思います。

この差が、参加したか、しないかの差であり、低負担高満足の事例ではないでしょうか。

また、各種の事業がどのようにして行われいるのかが分かる。参加できなかった市民のことも考えれば、いろいろな市民がいることが分かってくるし、自分たちのだけの利益を追求していくだけではダメなことも分かってくる。

自由主義社会には、競争と公平。競争と共立と相反することがある、これを融合することが可能。つまりは、程良い社会が市民参加によってできあがる、との話でした。

会場から、自民党と民主党との違いをどこに作ればいいか、との質問が会場からありました。

これにたいして、市民参加型政治ににどこまで目を向けることができるかではないか、との意見がパネリストからありました。

自民党は、ある程度は参加型ではある。しかし、業界など長年染みこんでいる既得権益の参加型であり、長年、一生懸命やってきた人たちがいる。利害調整を行ってきた和の政治なので新規参加には拒否反応がある。
政権を取っていないこともあり、民主党には、既得権益を分配することを考えなくてもいい。新たな感覚を持った市民を巻き込むことと、参加型政治を構築していくかで差が出せるのではないか、というような話でした。

ただし、市民参加でみんなの話を聞くのは、誰でもできる。中学生でもできる。この壁を越えることだ、と話していました。

いろいろな話を聞くにしても、どう整理し、どう昇華させるかが問われることになる。これまで見向きもされなかった意見を見つけだし、新たな政策に昇華することができるか、だというのです。

例えば、増田知事が岩手県で行われている「どぶろく特区」の話を紹介していました。
どぶろくは、岩手県ではどこでも作っているもの。特区を申請したことでマスコミが紹介してくれ宣伝され、観光客が訪れるようになりお金を落としていくようになった。現在ある当たり前のものをお金をかけずに“商品”にしてしまった例です。

新しいことを始めるのに、ハコやお金をかけることだけに目を向けていてはダメということでしょう。

話は変わって武蔵野市。邑上市長は市民参加を主張していますが、目に見えるプランを出してきていません。市民の意見を聞く、昇華することで新たな市政、事業プランができるのだと私は思うのですが、どうなるのでしょうか。

これらの話のあとで、飯尾潤政策研究大学院教授は、政治や選挙のあり方についても話をされていました。

これまでの選挙は、任せてください。任せますで何をするか内容は曖昧。
任せてくださいではなく見取り図を見せるべき。理屈で説明すべき。
三位一体もこれがないから分からない。
この理屈をこねるのがプラトンではないか、としていました。

見取り図は、いわばマニフェストになるのかもしれません。
そういえば、増田知事も逢坂前ニセコ町長、石田犬山市長もマニフェスト推進の人ばかりでした。

このプラトンは、今回が第一回目。今後はどうなるか分かりません。小規模でいいので毎月のように開催すべきだとアンケートには答えてきましたが、さて、どうなるか。
高級料理のような会場ではなく、地域密着、家庭料理のような場所でも実施してもらいと思いました。
なにせ、会場は六本木ヒルズですから。

今後に期待しましょう。
おかげで、初めて六本木ヒルズに行くことができ、ちょっと自慢です(^^;)