栃木女児殺害現場で

5dbdac19.jpg栃木県今市市で起きた小一の女児殺害事件で連れ去られたと見られる林道と学校を見てきました。

連れ去られたと見られる現場は、報道で知られているように、人気のない場所でした。
三叉路の下には小川が流れているため窪地になっており、余計に周囲からは見通しが利かなくなっている場所です。

周囲はうっそうとした雑木林。
雑木林というよりも藪がさらに密集したような感じでした。

周囲は、宅地として造成をしようとしていたらしいのですが、数件が建ったものの長年に渡って開発が止まっていて手つかず状態。
余計に人の手が入らず、視界を悪くしていました。

そんな雑木林の中に民家とアパートが点在している地域です。

学校からの通学路も見ましたが、学校からすぐに人気がなくなる道になっています。
現場へ向かうまでの通学路にも、薄暗い場所がありました。

学校の位置は、日光へ向かう杉並木のある国道と日光宇都宮有料道路との中間にあります。国道沿いは、開けていますが、反対側は人気がない雑木林が広がっていました。

昨今の事件で子どもに防犯ブザーを持たせている人も多いと思います。
全児童に配布した自治体もあるほどです(武蔵野市は、防犯ブザーを紹介しただけ)。
しかし、この現場を見てみると、例えブザーが鳴っても誰も気が付かないだろうなと思いました。
CAPなどで指導されている大声を上げたとしても、人家までには届きそうにありません。

では、どうすればいいか。

保護者の都合が付けば、送り迎えをするなど自己防衛しかないのかもしれません。
子どもにもっともっと自己防衛能力、危機管理能力を付けさせるのも手でしょう。
でも、一瞬の隙を今回のようにつかれてしまうのです。

正直、どうしたら良いのか分かりません。

地元では、このような“死角”を心配して、児童の通学時の危険性を指摘する声があり、登下校時に教員を立たせるなどの安全策を実施するよう要請していたのだそうです。
しかし、人手不足などを理由に対策を見送っていました。

広島市の女児殺害事件の発生後、教員による登校時の通学路の警戒を緊急実施していたのだそうです。
しかし、下校時には対策をとっていなかったと報道されています。

いつ誰によって起こるか分からない事件。
対処は、人力で防ぐしかないのでしょうか。

武蔵野市には林道のような場所はないでしょう。
でも、同じような危険箇所はあるはずです。
公園の横や建築現場の陰などまちなかでも意外と死角あります。

学童クラブから帰ってくる子どもは18時過ぎに帰宅します。
塾や稽古の帰りであればもっと遅い時間もあります。

今一度、場所と時間での危険性を行政も保護者も、そして大人としても再点検してみるべきです。

そしてなによりも、無念の思いで天国へ旅立った子どもたちに手を合わさずにはいられません。
ご冥福を祈ります。

写真・上:女児の通っていた今市市の小学校。向かいには中学校がある。一緒に下校するなどの対策も考えられるのでは。

写真・下:連れ去られたと考えられている現場付近の林道三叉路。時間は12月5日の16時過ぎ。この時間でほぼ真っ暗。