新公共施設、武蔵野プレイス(仮称)はstop!?

21154027.JPG 28日の鉄道・農水省跡地特別委員会に
 武蔵境南口に計画されている新公共施設、
 武蔵野プレイス(仮称)の基本設計の報告がありましたので、
 現状での動きと疑問について配信します。
 この委員会には、設計者の川原田康子さんも出席しました。

 また、新公共施設についは、オープンハウス(基本設計展示会)を開催し、
 市民意見を聞く場を設ける報告がありました。

 新公共施設については、武蔵野市のサイトをご参照ください。

 “大事な事は市民と決める”という邑上市政ですので、
 市民意見を反映したかどうか分からなかった
 これまでとは異なり、評価できることだと思います。

 また、新公共施設は、
 平成20年6月完成予定となっていましたが、
 市民意見を聞き直すことで予定変更があり
 20年完成は無理になることが明らかになりました。

 答弁では、21年度~22年度完成になるのでは、
 との見込みとなっています。

 本来でしたら、
 基本設計からすぐに実施設計へと移ってしまい
 建設へと突き進むはずでしたが、
 ちょうど市長選が基本設計から実施設計への
 中間にあったことで、ストップすることになったワケです。



 オープンハウスの日程は下記。
 ・平成17年12月25日(日)午前10時~午後6時 市民会館集会室
 ・平成18年1月8日(日)午後1時~8時 境南コミュニティセンター厚生室

 市の企画調整課でも平成18年1月16日(月)まで
 意見を募集しています。
 TEL 0422-60-1801 FAX 51-5638
 E-mail:SEC-KIKAKU@city.musashino.tokyo.jp

 新公共施設、武蔵野プレイス(仮称)の
 設計者、川原田康子さんは、平屋建てに近い質素な案で選ばれた方です。
 それが、市の職員が中心で非公開で進められた
 農水省跡地利用施設建設基本計画策定委員会になると
 容積率いっぱいに近い建物となり、
 当初の話と違うじゃないかとの批判がありました。

 発注者は市だから市の言うことを聞いてもらう、
 との考えだったのがこれまでの市政でしたが、
 市長が変わったことから、
 この新公共施設もどうなるかが注目されています。

 市長公約でもあった不要不急の公共工事を見直すという
 新市政の象徴的な施設とも見られています。

 これらをふまえて考えてみると。
 この施設をどうするかが、
 今後の市政を占う重要なポイントになるでしょう。

 委員会では、ある委員から、
 施設を見直すとの公約ではなかったか。
 市民意見を聞いて元通りでは公約違反ではないか。
 自らどうしたいのか態度をハッキリするべきだ、
 という内容の質問がありました。

 具体的な答弁は、
 代表質問などで答えるとなり
 この場は、ジャブだけの応酬で終わり。
 12月6日から始まる代表質問・一般質問で
 本質的な議論になるかと思います。
 新市長の今後を占う意味でも
 重要な議会になるはずです。
 ぜひご注目を

 

 基本設計を見て、私が思ったのは、
 建築家としての見栄、というと語弊があるかもしれませんが、
 斬新な内容へのこだわりが強すぎるように感じました。

 あくまでも公共施設ですから、
 冷暖房費などのランニングコストは税金から出します。
 格好の良さよりも、どうムダなく作れるかも問われると思っています。
 おもしろみのない建物でも困りますが、
 ムダが少なく、楽しめる建物を創ることが求められているはずです。
 この両者の着地点を考えることも
 設計者には求められているはずです。

 車などで考えてみると分かりますが
 機能を追求していくことで美しさにつながることがあります。
 今回のこの施設は、図書館を中心とした複合型施設なので
 どう使うかが見えていません。
 図書館担当部署とどう調整しているのか
 質問してみましたが、
 あまり調整していないように思えました。

 つまりは、建築家がこうであればいい、
 こうであれば、見た目に素晴らしい、との
 机上の論理で設計されているように思えてなりません。

 回遊式と呼ぶ各階を移動しやすいような建物ですが、
 これは各階や部屋のしきりがないことになります。
 開放的な空間とのことでガラス面積を多く取っていますが、
 ガラスには断熱性能が低い欠点があります。
 つまりは、建物内部は巨大な空間で断熱機能が少ない、
 となれば光熱費がかさむことになります。

 このことを質問しましたところ、
 人間のいるところだけに、冷暖房を効率的に行う
 とのことでした。
 具体的なことが良く分からないことと、
 普通の建物として建設した場合とで
 どれだけ経費が違うのか分からないので
 さらに質問したところ、
 データを後日、提示することになりました。
 
 以前、建築関係の現場にいましたが、
 建築家が妙にこだわると
 ムダが多く手間が増える。
 使い勝手も悪い、なんて批判を良く聞くのです

 例えば、こういう庭が欲しい、新しい、と設計したとします。
 しかし、樹木のことが分かった庭師がいれば、
 木に良くない、育たない、と現場としての判断を示すでしょう。
 強引に設計を進めれば、木が育たなく庭としての意味がなくなるのが
 目に見えています。

 図書館機能を中心として複合施設。
 はたして、現場の庭師のような職人の意見を取り入れているか、
 機能をどこまで考えているかが分かりません。

 ビジネス支援もこの施設の目的になっていますが、
 どういうビジネスかとのターゲットが明確ではないのです。
 富山の薬売りもキャバ嬢だってビジネスなのですから。

 極端な例は横に置くにしても、
 これまでにも委員会で指摘しているのですが、
 どのように使われるかが明確でないので、
 どうも納得しにくいのが実情です。

 光熱費のデータも出てくるでしょうし、
 どのような市民意見が出てくるかで
 内容が変わってくるかもしれません。

 いずれにせよ、
 市民意見を聞くことで時間的な余裕ができたことになります。
 議論を深めることに異論はありません。
 税金で作る公共施設ですから
 もっと慎重に考えるべきです。
 
 公募型プロポーザル方式で
 川原田さんが設計者として選ばれたのですが、
 この応募作品では、
 地上は平屋でボリュームがないことで、
 建築と公園が一体化する、
 建築のプロセスを公開する、
 市民同士のミーティング形式の
 テーブルを立ち上げる
 などと提案していたのですから、
 このコンセプトを生かした
 建造物になって欲しいと思っています。

 作品は市のサイトにあります。