レジ袋は有料にすべき!?

10月29日に NPO法人「ごみ・環境ビジョン21」主催による「レジ袋削減! 活動交流会」に参加してきました。

前半は環境省廃棄物・リサイクル対策部リサイクル推進室長の藤井康広さんの講演。
後半に、杉並区区民生活部生活経済課長の井山利秋さんと日野市環境共生部クリーンセンター長の小林寿美子さんのレポートがあり、国の方向性と現状、自治体での活動の様子がよく分かり、武蔵野市でもどうしたらもっとゴミ減量ができるのか、考えさせられたいい会だったと思いました。

武蔵野市でもゴミ削減のために有料化が行われています。
燃えるゴミなどで処分してしまうのではなく、リサイクルするなど資源化を進めていくには良い施策だと思います。

しかし、ゴミの総排出量でみると約5%の削減にしかなっておらず、減量化に結びついているとはいえません。

リサイクルと言うと環境に優しいように感じますが、リサイクルするためにはエネルギーが必要になりますし、処理費用などがかかってしまいます。特に回収費用などは自治体の負担になっているので、リサイクルを進めれば進めるほど自治体の負担、つまり税金が使われてしまいます。

リサイクルするよりも、リユース(再利用)。
リユースよりもリデュース(発生抑制)が求められています。

で、じゃ、どうするかで注目されているがレジ袋なのです。


ゴミの多くはプラスチック製品で、京都市の調査によれば、そのうち約15%がレジ袋なのだそうです。

マイバックなどでこのレジ袋を減らせば、全体の量も減る。
全体を減らすためのひとつの目標としてレジ袋を減らしていこう、との運動へと広がっているのです。

このレジ袋を減らすもっとも有効的な手段が有料化ではないかと思いました。

お隣の杉並区ではレジ袋税(正式には、すぎなみ環境目的税)条例が成立し話題となりました。課税への賛否もあり、話題となったので覚えている方も多いと思います。
現状では、まず削減運動を進めていくことで施行はしていませんが、この条例の背景についてもこの会で聞くことができました。

それは、杉並区では啓発活動などあらゆることをやっている(ポスターや登り棒、学生によるポスターや地域限定戦隊キャラ、マイバック運動、レジ袋辞退者へのエコシールなど)。
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/guide/guide.asp?n1=80&n2=750&n3=60

予算規模もほかの自体に比べれば多いし区民の協力もある。
しかし、減量目標値60%に対して30%で頭打ちとなってしまい、最後の切り札として条例による有料化を打ち出しのだそうです。

この条例化を打ち出すには諸外国の実情も調査していました。

たとえば、
アイスランド 一枚約20円で約96%削減
台湾 一枚約3.5~7円で67.9%削減
韓国 一枚約5円で61.6%削減

というように効果が上がっています。

ほかにも南アフリカでは、2003年から全面禁止になっています。
アイルランドでは、2002年から1枚につき15円の税金を消費者から徴収し、9割の削減に成功。
フランスでは、1992年からリサイクルのための負担金を商店から徴収してきたものの、一向に消費量が減りませんでしたが、1996年、スーパーマーケット「ルクレール」が、繰り返し使える丈夫なレジ袋を開発したところ大きな成果となっています。1枚約20円で売り、破れた場合は無料で交換。使えなくなった袋は、パリ市内のゴミ袋としてリサイクルできるというもの。レジ袋が95%削減されています。

国内でもレジ袋有料化を行っているスーパーもあります。
小金井市にあるオーケーストアでは、一枚6円で販売していますが、このことによって客が来なくなることはないそうです。

レジ袋のサービスがなければ、客足が鈍ることでためらっている商店も多いと思いますが、一円でも安くするため、との理由で有料化を行っているオーケーストアの例があるのですから、一種のビジネスチャンスと考えてみてもいいのではと思います。

杉並区区民生活部生活経済課長の井山さんは、レジバックには鳥玉論争がある。これを誰が断ち切るか、が問題だと話していました。

消費者側から見ると
 レジ袋を利用するのは、店がくれるからもらってしまう。
商店側から見ると
 客が欲しいというから渡す。ないと客が来なくなる。

というどっちが先かの議論を指しています。

つまり、消費者(市民)と商店がにらみ合いで膠着状況なら、行政が間に立ってよりよい方向へ進ませる、との考えなのだと思います。

レジ袋にいちいち行政が関与しなくてもいいとの考えもあるかもしれませんが、環境問題が地球規模となっている今だからこそ、行政ももっと動くべきではないでしょうか。

武蔵野市でもノーレジ袋デーを実施していますが、今ひとつ、盛り上がりに欠けているようです。
武蔵野市でも、レジ袋税の検討もするできでしょう。施行とまでいかなくても世論の喚起になるはずですから。