尼崎鉄道脱線事故で

今日、ある鉄道会社の組合の人と話をしました。

その人がいうには、尼崎の事故に背景には、組合への圧力もあったというのです。
そして、事故の原因にはトップダウン式の経営方法にも問題があった、と指摘していました。


今回の事故で、ミスをした運転士に対して、日勤教育というイジメのようなことが行われている。
これが運転士を萎縮させ、遅れを取り戻そうとスピードを上げざるを得なかったのでは、とマスコミでは報道されています。

この日勤教育がなぜ行われているかといえば、特定の組合から辞めさせようとの思惑もあった、とのこの人は話していました。

ストを行うなど経営者からみればやっかいな組合があり、ここから辞めさせて、経営側がやりやすい組合へ入らせるための圧力でもあったのが日勤教育なのだそうです。

確かにミスは起こさない方がいいに決まっています。
でも、ミスは人間であれば、誰しもおこしてしまうもの。
どう、ミスを防ぐかは本人だけでなく、なぜ起こすのか、人に起因するのか、システムがおかしいのかなどは、管理者としても考えておくべきでしょう。
人だけで攻めても、解決にはならないはずですから。
これを怠っていたのが、原因なのかもしれません。

ほかにも、気になる話がありました。

顧客重視は良いが、あまりにも迎合しているのではないか、との点です。
今回は、スピードアップという顧客サービスをあげるためのはて、との感じを受けますが、何よりも優先させるべきは安全であったはずです。

客の立場で考えてみれば、1分、2分が早くなることは確かにうれしいのですが、それだけに目を奪われてしまい何が一番大切なのかを判断できない状態で、とにかく早ければ、それでいい。もっと早くしろよ、との思いも背景にあったのかもしれません。

スピードアップ、効率を上げることは重要ですが、何が重要であるかを理解すること。
さらには、もうこの辺でいいんじゃないの、と思う気持ちも客=サービスを受ける方にも重要じゃないかと思いましたね。

それと、気になったのがもう一つ。

事故の背景には、会社の体制がトップダウン方式で下から文句が言えない状況だった、との指摘していたことです。
改善策などの提言を上司にあげても、その上司がさらに上の上司に怒られないようにに都合の悪いことを途中で削ってしまい、トップに届く頃には、ふぬけた状態の報告書になってしまう。
そのために、問題が明らかにならないままが続く。
結果として大事故になる、というトップダウン方式への疑問です。

自治体でこんなことは起こらないとは思いますが…