2004.06.11 : 平成16年第2回定例会 一般質問

  • 武蔵野市のウェブサイトのウェブ・アクセシビリティーとユーザビリティーについて
  • 市立自然の村の今後について

 

◯川名ゆうじ

 まず、ホームページについて。

 インターネットは、既に普及しており、ホームページを利用しての市の情報提供は既に一般化していると思います。紙媒体などでの情報提供は、さらに充実されることと考え、今回はホームページの活用について伺います。今回は、ホームページの活用といいましても、主にウェブアクセシビリティーについて伺いたいと思います。このウェブアクセシビリティーという言葉は、余り聞きなれない言葉かと思いますが、主に高齢者や障害者など心身の機能に制約のある人でも、ホームページで提供される情報に問題なくアクセス、利用できることという意味で用いられています。



 高齢者や障害者にとっても、ホームページは重要な情報源になりつつあります。しかし、実際に提供されているページには、高齢者や障害者にとって非常に使いにくく、あるいは使えないつくりになっていることが少なくありません。すぐにわかる例として、非常に小さい文字でたくさんの情報を提供しているページがよくありますが、このようなページでは、弱視の人や、あるいは視力の弱まってきた高齢者の方にとっては、判読できない場合がたくさんあります。このようなウェブページを、アクセシビリティーが確保されていないページと言うことになります。



 このウェブアクセシビリティーについて、アメリカではリハビリテーション法第508条に情報バリアフリーの必要性が明文化されています。この中にウェブ・コンテンツ・アクセシビリティー・ガイドラインとして既に整備されいます。日本においては、昨年5月、政府がe-Japan重点計画を宣言するとともに、障害者基本計画において高齢者・障害者に配慮したIT製品、サービスづくりを推進することと宣言いたしました。この障害者基本計画を受けて、ホームページの高齢者・障害者等配慮設計指針が2004年5月20日に公示されたところであります。



 さらに、JISとしてのウェブコンテンツが2004年6月20日に公示される予定です。つまり、高齢者・障害者へ配慮したホームページが今、求められていることになります。高齢者・障害者へ配慮することで、よりホームページも活用できるはずです。このJISですが、基本的に準拠することは任意です。しかしながら、公的機関、特に武蔵野市など地域に情報を発信するサイトとしては、こういうJISへの対応が強く求められてくるでしょうし、武蔵野市も対応すべきだと私は思っております。



 また、ホームページを活用しやすくするためには、ユーザビリティーを考えなくてはなりません。ユーザビリティーという言葉は、簡単に言えば使いやすさということになります。あるユーザーがある目的を達成するときの効果、効率、満足度ということと定義されています。



 このユーザビリティーに問題がある大きな原因の一つには、ユーザーインタフェース、ユーザーが実際に見たり触れている部分ですが、これがユーザー本位でないことがよく挙げられています。人間の心理、認知、生理、感性などの特性に合致していなくてはいけません。例えば、ホームページ上で説明など、いろいろありますが、このときに提示する数、これは大体7個というのが、今多くのところで言われています。これは、人間が短時間で覚えられる情報量が約7個ということから、人間の記憶の特性に合わせて7個としています。これを無視して、多くのメニューを分類したり提示していくと、選択するのに時間がかかってしまったり、間違った選択をするなど、使いにくいホームページとなってきます。

 これらの課題を克服していくには、ホームページにおいても年齢や個人的な技能の差あるいはハンディを考慮して、だれにもわかりやすく、使いやすく、そして親しみやすく情報が整理されていること、つまりユニバーサルデザインの思想をもとにデザインやコンテンツをつくるべきだと今はなっています。

 

 これらのことを基本的に頭に入れて、本市のホームページについて伺います。



 その1.市長もインターネットを活用されていると思いますが、インターネット全般について、使いにくい面、あるいはより使いやすくしてほしいことなど、感じていることがありますでしょうか。これは、セキュリティーのことを含みますと話が膨大になってきますので、使い勝手のみの感想をお願いいたします。



 2番目、武蔵野市の公式サイト、ホームページですが、これを使ってみての感想はいかがでしょうか。



 3番、ことしになって市のホームページはリニューアルされ、使いやすさは向上しているかと思います。しかし、現状での課題あるいは問題点はあるかと思いますので、把握されていることを伺います。



 4番目、ホームページを通じて、市民からの問い合わせは一体どのようなことが多いのでしょうか。あるいは、どのページへのアクセスが多いのでしょうか。このことは、ユーザー、つまり市民が知りたい情報を提供できるかどうかの指標になるからです。知りたい情報へたどりつくことができるかが、活用しやすいホームページの基準になってきます。ポータルサイトとして、日本で一番有名なYAHOO!というところがありますが、この基本コンセプトは、知りたい情報へクリック3回で行く、これが基本になります。つまり、使いやすく、そしてニーズをつかむことで情報を整理してホームページをより活用しやすくしているサイトとなります。



 5番目、障害者や高齢者、子どもへ使いやすいように配慮はされているのでしょうか



 6番目、具体的に今後はどのような方向性を持ち、拡充していくのでしょうか



 7番目、これはホームページのことだけではありませんが、市の広報メディアとして、ほかの媒体、例えば市報やチラシなどとホームページのデザインを統一されているようには思えませんが、どのようになっているのでしょうか御見解をお願いいたします。





 続いて、大きな2番目、市立自然の村の今後の活用についてです。

 故岡田 昇氏による天体望遠鏡の寄贈により、天体観測の拠点として活用しやすくなったこと。また、自然の村の魅力がより増したことでもあり、このことを私は評価したいと思っています。私ごとで恐縮なんですが、この自然の村、すぐ隣にあります廻り目平というキャンプ場があるんですが、ここは私の好きな場所でありまして、二十何年にわたって、よく遊びに行っている場所でもあります。一般的にキャンプ場といえば、夏だけのものというイメージを皆さん持っているかと思うんですが、このキャンプ場に限って考えてみますと、夏以外、特に11月など、ちょうど紅葉の季節に重なるんですが、非常に利用者が多い。あのキャンプ場自体がほとんど満員になるほどキャンパーが訪れている、そういう場所でもあります。また、周囲の川、いろいろな川があるんですが、ここには都内からフライフィッシングのツアーが行われておりまして、いろいろな釣り人がやってきます。また、オートバイや四輪駆動などのツーリングの場所としても、あの辺は人気が非常に高いスポットとなっています。さらに、今回の天体望遠鏡で、また天文ファンが訪れることになるかもしれません。基本的に天体を観測するのに適している季節は、空気が澄んでいる冬あるいは寒い時期となります。



 つまり、これらを考えていくと、今の自然の村の周辺環境を考えていきますと、ジャンボリーが利用している夏以外の時期にも十分ニーズがあると私は思っております。市財政を今よりもさらに健全化させていくことや、せっかく自然に触れることのできるいい場所があるのですから、現在の利用者の姿、施設の状態を知ることで、よりよく活用していくべきだと考え、以下の質問をいたします。



 1.ジャンボリーなど市の共催事業などによる減免利用者を省いた利用者数で、1グループ当たりの平均人数はどの程度なのでしょうか。



 2.減免利用者を省いた中央棟各部屋とキャビン棟の空き室の割合は、いかがでしょうか。



 3.団体利用以外の利用者は、どのような特徴があるのでしょうか。これは、年齢層や家族層、家族連れであるか、あるいは個人であるかなどです。



 4.各施設の耐用年数は、あとどのくらいと考えられているのでしょうか。



 5.今後は利用率を上げるべきと私は思っていますが、市として検討されている課題や今後の方向性への見解も伺います。



 以上で一般質問を終わりにします。





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◯市長

 市の持つホームページを中心とした広報並びに自然の村への御質問について、逐次お答え申し上げたいと存じます。



 まず、第1点目のインターネットを経由してホームページにアクセスすることですが、もちろんアクセシビリティーとかユーザビリティーとか、いろいろなことがあるだろうと思っております。高齢者や障害者が使いにくい第1は、ウェブサイトとかユーザビリティーとかアクセシビリティーとかポータルサイトとか、そういう言葉がまず使いにくい最初の障害だと、私は考えております。

 とはいえ、なかなか日本語に訳して共通語にすることは不可能ですから、あとはなれるしかないわけで、なれは年を加えるに従って徐々になれていくだろうと、このように考えております。

 その上で、インターネットとホームページの関係、今後どうやっていくか、より積極的にやっていくことは間違いないわけですが、御承知のとおり、インターネットだけに頼っていると、いわゆるそれ以外の方に情報がうまく伝わらないことになりますので、まず、字を読めない人というのはいないわけですから、市報をベースにしながらやっていきたいと思っております。

 数年前に調べたとき、市政情報をあなたは何からとりますかということの圧倒的に多かったのは市報で、70何%でした。当時は、まだインターネットからはほとんど、10数%ということでしたが、定期的に調査をしながら、情報の伝わり方、市政情報の伝わり方が、年齢とか性別とかに関係なく、幅広く行き渡るような工夫はこれからも続けていきたいと考えております。



 そういうことを前提にして、以下お答え申し上げますが、インターネットを使った感想はどうかですが、私の家にも、私が管理しているわけじゃありませんが、インターネットがありますし、また市長室にもありますが、正直言って余りインターネットは使っていない。私がインターネットを使うときは、速報、ニュースを見る。つまり、各新聞社などが提供しているニュースを見る、こういうことが多いわけであります。ひっきりなしに打ち合わせ、情報が入っておりますので、逆にいえばインターネットを検索してゆっくり見てるような時間がない、こういうことが実態であります。



 だからといって、インターネットの持つ可能性や、あるいはインターネットの持つプラスマイナス、こういうことについて認識していないわけじゃなくて、たびたびこの議会でもバーチャルリアリティーとリアリティーの世界から始まって、いろいろなことについて論議いたしておりますように、可能性と同時にマイナス面、こういうものを自覚しながら進めていきたいと思っております。

 ある人から私、言われまして、実は三多摩でいち早く私がインターネット上に情報を公開したわけでありますが、いわゆるメールマガジンをつくったわけでありますが、市長はインターネットなんかやらないような振りしてて、うまく利用しているねと言われたんですけれども、振りをしたかどうかは別にして、そういったこと。何を言いたいかというと、インターネットをしょっちゅう見てなくても、インターネットの持つ可能性と限界、また問題点もつかんでいると、このようにお考えいただきたいと存じます。



 次に、ホームページ、使ってみての感想でございますが、この間、リニューアルしたときに、目次、その他、一わたりは見ましたが、それ以後見ておりません。したがって、武蔵野市のホームページの詳細が那辺にあるかについては各課に任せておりますけれども、間接的にホームページを見て、それの感想が市長への手紙という格好で来ますから、eメールで。したがって、そういう意味ではチェックしていると、このようにお考えになっていただきたいと存じます。



 次に、リニューアルしてから使いやすいと、こういうふうなことがあるというふうに考えております。また、市民からの問い合わせ等について、何が一番多いのかということでありますけれども、まず第1位は市長への手紙でありますが、介護保険や国民健康保険の社会福祉、次に2位が交通問題、3位が環境問題であります。

 どのホームページがアクセスが多いのかについては、ホームページ全体のアクセス件数以外にページごとの件数は出ないような仕組みになっておりますので、どこが多いかわかりませんが、おのずから市長への手紙、eメールの数によって、大体どこを見ているのかなということがわかるんだろうと、このように考えております。



 なお、市長への手紙は、前は圧倒的にその名のとおり市長への手紙が多かったわけですが、最近ではeメールが追いついてまいりまして、現在、平成15年度で1年間に市長への手紙並びにeメールで合計679件あります。これについては、最終的には全部目を通すことになっております。事務的な回答も含めて、全部目を通して、それについての返事については判こを押すと、こういうことになっておりますが、そのうちのeメールで来たのが289件、42.6%、年々ふえる傾向にあります。拝啓から始まって、梅雨の季節となりましたとか何とかって、こんなことを──手紙だと、言ってみれば、普通そういうところから入るわけですよね。市長への手紙も、お年寄りから来た手書きの手紙の中には、そういうことが比較的多いです。拝啓とまで書いてあるのは、なかなか多くないけれども。ところが、eメールの場合はそのものずばりで、何々についてこう思うと。市長の見解を求める。一番短いのは、きのうかおととい見たeメールで、2行のがありました。こうこう、こういうことだと一方的に意見を言うという、こういうメールもあります。



 だから、さっき他の分野で教育論争がありましたけれども、eメールなんかの場合には打ちやすいんですかね。市長の顔なんか全然浮かべてなくて、ともかくも向かって打っちまえと、こういうことなんでしょうか。だから、手紙になると、書く以上あれかなと思ったりして。こういうことだと、私は思っております。しかし、何はともあれ、かなり気軽な情報の行ったり来たりから始まって、かなり深刻な内容までいろいろレベルがあるから、逆に言えば難しい時代になったなと思います。昔は、かなり思い詰めないと、市長に手紙なんか書かなかったんですけれども、今は簡単に書くと。この間もある人からこういうのが来ました。驚いたと、ありがとうございますと。市長がメール見てると思わなかったと。いや、メールそのものを見てるんじゃなくて、ダウンロードしたので一覧性があるのがばさっと来ますから、そういうのをぱっぱ、ぱっぱと見ています。

 だから、市長が見てるとは思わないで打ってるという人もかなりいらっしゃるんじゃないか、このような気がいたします。

 それから、視力の弱い人や高齢者にも使いやすいホームページ、バリアフリー・サービス・ツール、こういった音声読み上げの機種や文字の大きさと視力に応じて配色を変える機能など、こういったものもそろそろ出てきておりますので、費用、コストなどを考えながら、いろいろなことで考えていきたいと思っております。

 また、子どもへの使いやすさ等については、小・中学生のIT機器の習熟度が高くなっているので、むしろ小・中学生の方が、さっきの小学校6年生の話じゃありませんけれども、チャットにアクセスしたりとかということがあるんで、小・中学生の方がむしろ、こういった点ではうまいと、このように考えているところであります。



 なお、音声認識装置がありまして、この間、私、ある人から勧められて実験したんですけれども、音声を入れるとメールに打ってくれる。だけれども、間違いが多いですね。最初、私なら私の声の特徴をコンピューターに覚え込ませるんですね。それから、今度は言うんですけれども、これなら打った方が早いやという感じであります。もっとも、打つといっても、ぽつんぽつんであります。そういうことでございます。



 いずれにせよ、ホームページなどについては、今後よく研究していきたいと、このように考えているところであります。



 なお、他の広報メディアとホームページのいわゆるロゴとか、そういうことの共通性については、どこまで共通にできるのかということについては、いろいろ今後、研究していきたいと思いますが、市報はA判のこういうやつで、ある程度びしっと、かなりの分量が入って、かなりの大きさでありますから、おのずからインターネットとは制約が違うんだろうと思いますが、よく今後研究していきたいと考えております。



 次に、大きな2番目の市立自然の村の今後の活用についてでございますが、いわゆる減免利用者を除いた利用者実績は、平成15年度で189件、1,515人と、こういうことになっております。1グループ当たりは平均8人です。平成15年度における減免利用者を除いた中央棟の空き室は、年間70%。これは、ウイークデーも全部入れてです。キャビン棟は97.9%が空き室です。

 もっとも、ジャンボリーをやっている期間から主催事業をやっている期間、わかりやすくいうと7月20日ぐらいから8月末ぐらいまでは全部埋まっているわけですから、それ以外の97%と言っても、それはしようがないことになります。そもそもキャビン棟はジャンボリーをやるためにつくったわけですから、これはしようがないだろうと思っております。

 

 次に、家族利用やグループの利用が多いわけでありますが、年齢も児童から高齢者まで広く利用されております。なお、利用者の大人と子どもの比率は3対1の割合です。



 今後、何年ぐらいもつのかと耐用年数についてですけれども、でき上がったのは昭和57年ですから、ことしで満22年目です。一部シロアリに食われそうになったところとかは直したりしましたので、現在、骨格はびくともしていないわけでございます。あれを木造でつくってよかったなと、こんなふうに思っております。中央棟は、当時で約1億円かかったわけでありますけれども、キャビン棟は30棟ぐらいありますけれども、土木工事も全部入れて2億円、合計、当時3億円でございました、二十二、三年前。ところが、今のあの中央棟は、この間行っていただきましたんで、おわかりだと思いますが、今あれをつくったら3億円から5億円ぐらいかかるだろうと、あの太い丸太ですから、非常に丈夫です。一番怖いのは火事ですけれども、火事以外はこれから30年、50年はまだ十分もつと、こういうことであります。

 

 ところが、あのように夏は30度近く上がって、冬はマイナス20度とか25度ですから、実は鉄筋コンクリートがだめなんです。鉄筋コンクリートでつくったところもありますが、あとはどっちがもつか、耐用年数競争になるだろうと思っております。

 なお、平成5年から平成14年までの10年間で、中央棟とキャビン棟でメンテナンスに使ったのが1億1,300万円ほどです。これは、水道施設が壊れたり、あるいは屋根の一部を修理したり、土台が腐りかけたのを直したり、いろいろありますけれども、そのぐらいかかっているわけでございます。

 

 次に、利用の促進についてですが、平成12年度から自然の村への直行バスを運行しております。自然の村の利用者は年々ふえておるわけでございます。また、本年5月に天体望遠鏡の施設を開設いたしましたので、さらにふえるんではなかろうかと思っております。

 利用率を上げることは、よく言っていただきました。私もかねがね口が酸っぱくなるほど昔から言っているんですけれども、なかなかやらない。直行バスを出すようになったんだって、このわずか五、六年。自然の村が幾らあいていても、担当者にとっては痛くもかゆくもない。給料が下がるわけじゃないから。こういうことってありますね。これは、きのう申し上げた官僚制の特質でございます。じっと黙っていることが得意ということで。

 

 ただし、どうやって利用促進するか。これからの時代ですから、役所も私は単価を下げろと言っているんです。実は、御質問にないけれども、ついでに言いますけれども、あそこの土地は川端下から約8万坪借りております。坪百幾らで借りているから、ともかく1,000万円以上のお金を払っております。8万坪といえば膨大なあれで、都立武蔵野中央公園のあの2.5倍ぐらいですけれども、膨大な谷を借りております。こういうことも全部合わせますと、年間3,000万円とか4,000万円の金がかかっているわけで、これを例えば3,000人利用したらば1人当たり1万円補助していることになるじゃないかと。

 だから、補助単価を下げるためにもっと使えと、使う工夫をしろと、こういうことを言って、それで直行バスなんか出すようになったわけであります。これからもどんどん直行バスなど出して、利用促進に充てたいと考えております。





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◯川名ゆうじ君

 御答弁ありがとうございました。いろいろおもしろい話を伺えたなと思っています。

 ホームページについては、これからいろいろな技術的な問題もありますし、それこそ言葉の問題も難しいので、いろいろ検討していただければと思います。

 先ほどの障害者・高齢者のことですが、先ほどJISのことが出てきたんですが、この規格に合わせていろいろな規格が動き出しております。これ、武蔵野市のホームページなんですけれども、確かに使いやすくなりました。

          

今、このJISに合わせていろいろチェックするソフトというのがあるんですよね。それでチェックしていくと、実際、武蔵野市のホームページ、こう出てくるんです。1、1、1という数字が出てくるんですが、実はここに問題箇所が残っている、こういう指摘をしてくれるんですね。

          

 問題箇所というよりも、改良した方がいいという場所ですが、これはどういうことかというと、ここに書いてある画像データ等に対して、テキストによる説明文書がないんですよね。いわゆる画像に対するイメージタグ、代替テキストで説明を埋め込んでおかないと、先ほど市長がおっしゃっていた音声読み上げソフトでここを読んでいけなくなってしまうのです。

 先ほど市長が字を読めない人はいないとおっしゃっていたんですが、視力に障害がある方とか全盲の方は、実はホームページをかなり使っていらっしゃる。その方たちが何を使っているかというと、その音声の読み上げソフトでホームページを読んでいくんです。ソフトはテキストをそのまま音にします。

 例えば、今、ボタンを押すと色が変わって、すごいわかりやすくなっている。我々にとっては、すごい使いやすくなっているんですが、そういう音声読み上げソフトを使っている方にとっては、ここは何を書いているか全然わからなくなってしまう、こういう現状があるんです。

 先ほど、色覚障害がある方のお話もあったんですが、これもいろいろ問題があります。ここにも検査ソフトがありまして、それで調べていくと、いっぱいいろいろな改善点、これでいくと53件出てくるんですよね。これは、先ほど言っていた代替テキストのことも入っていろいろ出ています。

 例えばここにある文字色と背景色が弱視者、いわゆる白内障害の方にはコントラストが足りなくて読みづらいのです。あとは、色覚特性の第2色、緑と青の区別がつかないような方にとっては、コントラストが足りません、こういう指摘がされてくるんです。市で直接作っていないことは、この前の予算委員会でわかりましたけれども、例えばこういう配慮が今いろいろ必要になってくると思うんです。

           

 これは、ホームページだけじゃなくて、公園のサインとか、市役所の中にもいろいろな文字を使っているソフトがあって、カラーの組み合わせによって読みづらくなってきている。なおかつ、ここにカラーセレクターという、これもソフトがあるんですが、文字の色と背景の色をつくっていくと、例えば色覚異常の人にはだめだとか、白内障の方には読みづらいというのをその場ですぐ表示してくれるソフトが出てきています。

 こういうソフトは、全部ただなんですね。ホームページ上で持ってくれば、すぐそのまま、その場で診断できてしまう。

 ホームページというのはHTMLのタグを打ち込めば、文字情報なんて1分もかからず変えられますし、文字の大きさも変えられる。こういうことを考えていくと、もうちょっと使いやすく改善することは、すぐにもできるものです。こういうソフトはただですから、予算的にもかからりませんので、すぐにでも進めていっていただければと思います。



 そして、もう1つ、子どものことがありました。いろいろな道徳的な問題も考えていかなくちゃいけないんですが、小学生の低学年ぐらいだと、市のホームページなんかは振り仮名がないので読めなかったりするわけです。子どもによって差があるんですが。

 その振り仮名をどうするかというのは、いろいろ対応が迫られると思うんですね。これを、わざわざそういうホームページをつくるというのは、また手間がかかるんですが、ここにも振り仮名を振ってしまうソフトというのが実際にあります。これもほとんど無料で出ています。有料のもありますけれども、こういうのを使うという手もあります。

 例えば、キッズgooという子ども用のポータルサイトがあるんですが、ここからリンクを引っ張っていくと、武蔵野市のホームページ、全部振り仮名がついてしまうことも機能的にはできるんですね。

 

 そして、もう1つ、武蔵野市のホームページというのは英語のサイトがなくなってしまいましたよね。これがどういう理由だか、私はわからないんですが、外国の方もいろいろ知りたい情報もありますでしょうし、いろいろな国の人が読みたいということもあるんですが、こういう人への対応も必要だと思います。

 これも先ほどと同じように、例えば翻訳サイトにリンクを引っ張ると全部ただで翻訳してくれたりする。こういういろいろな方式があると思うんです。新しくいっぱい作るのも確かにいいんですが、インターネットはだんだん使いやすくなってきているのですから、応用をすれば、余りお金も使わなくて済むし、さらに活用しやすくなると思いますが見解をお伺いさせて下さい。

 

 ホームページの活用の方法で、市長への手紙という方式もあったんですが、実は電子会議室というのも重要かと思うんですね。保育園の「涼」環境のことで、以前ありましたけれども、例えばきのう歴史資料館のことでいろいろアイデアが欲しいみたいなお話をされていたんですが、例えばそういうアイデアをパブリックコメントとして市のホームページに設置することもいいかと思うんです。いろいろ市政のアンケート、はがきでやるものとか、市長への手紙もあるんですが、ある程度年齢層と書く人も限られてきます。

 もちろんホームページで意見を言ってくる人も限られてくるんですけれども、幅広い人、市民からの意見を取り入れる、あるいは参考にするという意味で、こういう会議室もつくられたと思うんですが、御見解を伺わさせて下さい。



 例えば、こういう会議室だと藤沢市のホームページでは各課ごとに掲示板がつくられていまして、市の職員が直接出てくるんですね。いろいろ問題点もあるんですが、市の担当の人たちが、そこがこうなってるとすぐその場で返事も出せますし、問題点もすぐ把握してくれる。逆に言ったら、市民の方もすぐ情報がとれるなど活用されていますので、例えばこういう方式も考えられるかと思います。検討していただければと思います。



 高齢者・障害者、視覚障害の方に対して音声認識ソフトのことは言いました。今、拡大ソフト等々、いろいろ出てまして、いろいろな自治体のところでも出てきました。先ほど市長もおわかりになっていたので、非常によかったなと思ったんですが、これもぜひとも早急にやっていただければと思います。

 

 

 市立自然の村の今後ですけれども、天体望遠鏡のとき、私も行かせてもらいました。あの中央棟もすごくいい場所だなと思ったんです。ジャンボリーなんかに行くと、キャビンの方しか行かないんで、あんな中央棟が実際にあるんだかどうだか、遠くからしか見ていなかったので、よく分かりませんでした。

 はっきり言って、あれだけ良いものをもっと使わなきゃもったいないと思ったんですよね。あそこの場所というのは、先ほど冒頭にいろいろ述べたように、いろいろな人たち、市民だけでなくて、いろいろな釣りの人たちとかオートバイで来る人たち、あの周辺に多く来ていますから、そういう人たちに対してももっと来てもらうように、積極的な広報活動が必要だと思います。

 

 そして、もう1つ、休日、使うとしても土・日が多いというのはどこでもそうなんですが、平日をどうするか。これは、武蔵野市だけではなくて、旅行業界の戦略ですけれども、リタイヤしたような方々に戦略を練っていくのが旅行業界で多いんですね。そういう方にとっては、高級ホテルとか温泉という切り口もあるんですが、もう1つとして、自然の中で暮らすという切り口があります。それを考えると、中央棟の中で平日、2日3日ずっといてもらって、周りを散策してもらうというのは、非常にセールスポイントが高いと思います。

 先ほど市長もおっしゃっていますように、広大な敷地もありますし、あそこの自然環境は余り手が入っていなくて、おもしろい場所ですので、アピールポイントになっていくと思うんです。こういうことも活用する、いわゆる新たな手法への見解を伺いたいと思います。

 

 もう1つ、開所式でおもしろいというか、岡田さんの友人で沢野さんというイラストレーターの方がいらしたんですが、沢野ひとしさんというのはワニ眼画伯と呼ばれている人で、椎名 誠さんの著作のイラストをしている人で、ああいう場所に遊びに来るような人、フライフィッシングをやるような人にとっては非常に有名な方なんです。そういう方ともっと一緒に、例えばあそこでイラスト一筆かいてもらうだけで、お客さんふえると思うんですよね。そういうことも多角的にいろいろ考えてもらって、あそこの中央棟をもっともっと活用すべきと思いますが、御見解を伺わさせてください。





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◯市長

 いずれも貴重な御提言であります。私も同様に考えております。

 とりわけホームページなどは、これは広聴・広報と言うんですけれども、その担当者が必ずしもベテランとは限りませんから、もうちょっと柔らかいやり方でいろいろ研究していきたいと思っております。

 また、御指摘のあった電子会議室は、去年、おととしに例の「涼」環境の問題でかんかんがくがくやって、百四、五十件の提案と、それからアクセスだけでも1万6,000件と、強烈な回数がありました。非常におもしろかった。

 実は、これに味をしめて電子会議室やろうということで、たばこのポイ捨てがいろいろ議論になっているんで、これについてどうだというんでやりました。それから、食環境についてやろうと。ところが、これが全然来ないんですよね。空振りと。ゼロじゃありませんでした。「涼」環境ほどじゃありませんでした。

 私、いろいろな経験でわかったのは、「涼」環境の場合には具体的にそこに百何十人の子どもたちが生活しているという、そういう状況、切実感があるからアクセスするんだ。だから、それ以外の一般論的なやり方だと、まあ、それはという感じなんじゃないかなという気がします。あるいは、この電子会議室が見つけ出せなかったのかどうか、よく研究してみたいと思っております。

 

 次に、自然の村の中央棟でございますけれども、先ほど申しましたように、あれだけ金かけて、あれだけのいいところですから、大いに活用させたいと感じております。ただ、先ほど廻り目平の話が出ましたが、廻り目平は私は高校生ぐらいからずっと行っているんで、もう四十何年行っているわけですけれども、昔の方が非常に静かな感じだったんですけれども、とりわけ大弛の峰越し林道ができてから非常にあれが出て、バイクだとか車でどんどん乗り入れてくるから、いいところなんだけれども、平凡なキャンプ場で、大分手あかがついた感じであります。

 

 それに比べると、どうですか、うちの自然の村なんか。全然手あかがついてないでしょう。あそこにシャットアウトして管理している。もちろん、どんどん使ってもらいたいんだけれども、いわゆる一過性のバイクでさっと来て、さっと行っちゃうようなのもいいけれども、それは悪いとは言わないけれども、そういうふうな使い方ではなくて、もう少ししっとりとした使い方をしてもらいたいなという感じがしております。



 実は、今から十数年前に担当者が張り切って、何とか利用率を上げようなんて、そこまではよかったんですけれども、中にジュースの自動販売機なんかつけた。私は、怒ったわけじゃないんだけれども、よく考えなさいよと。ここは1,500メーターから1,600メーターの手つかずの自然のあるところだと。そこにチンでやって、それで持って歩いてポイポイじゃどうなのと、こういうことを私が申し上げましたら、その担当者もうーんと考えて、そうですねって、それでやめになって。

 だから、事ほどさように、あれだけ手つかずの自然なんだから、あそこの自然を守るポリシーをちゃんとやった上で、その上で使ってもらうと。つまり、自然を使いつぶすようなことじゃないようなやり方をやっていきたいと思っております。



 今、御指摘のあった沢野さんとか、いろいろな御縁が出ました。椎名 誠さんもいらっしゃることもあるのかもわかりません。こういう人たちのネットワークを使いながらやっていきたいと思いますし、中高年のサービスも同様でございます。いろいろ工夫しながらやっていきたいと思っております。





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◯川名ゆうじ

 じゃ、今後の検討を期待しております。

 さっきのウェブアクセシビリティーなんですが、統計的に見ると、十分配慮し、アクセシビルなサイトになっているというアンケートをとっているんですが、実際まだ1.2%しかない。ほとんどやっていないというのが現実ですから、ぜひとも武蔵野市は先陣切ってやっていただければと思います。



 自然の村の方向性は確かにそうです。不便か不便じゃないかという問題もあるんですが、中途半端というのが今一番だめなんですね。不便なら不便、もうちょっと自然なら自然だと、逆にそこに求めてくる人たちも多いのですから、これはもう少ししっかり議論して利用率を上げていってください。

 以上です。

 

 



 ★チェックソフトは、富士通アクセシビリティ・アシスタンスのサイトにあります。



 

 

※今回は市長が最も苦手とするインターネットへの質問でした。そのためか、自慢げな答弁がなかったので、逆に寂しい感じでした(^^;

市のホームページは、誰にでも使いやすくするべきだと思い、あえてなじみがない市長へ質問してみました。ネットの世界は日進月歩ですから、新しく安い費用ですぐにでも改善できるものです。ホント、研究だけじゃなくすぐにでも改善すべきでしょう。



自然の村も、夏以外は97%が空き室であること。さらには、利用者一回あたり1万円も補助していることが明らかになりました。

市財政の健全化へ収支を良くしていくことが必要ですが、利用料を上げることよりもより使いやすくして効率化を目指すべきだと思いました。どうも感覚的なズレが市長とはあるようですね。今後、もっと具体的な提言が必要だと思いました。





自然の村の利用率が上がらないのは、公務員体質が理由のひとつになっているとの答弁もありました。その公務員のトップは市長なんですけどね。

現場にもいろいろとアイデアがあるようですし、やりたいとの意志を感じています。どう生かしていくか、やる気を起こさせるかのマネジメント能力が求められているようにも思いました。