ゆとり教育は不要?

ゆとり教育について問題視する論調が多くなっています。

学力低下に不安8割、ゆとり教育反対増…読売世論調査(読売新聞

ゆとり教育を評価しないとの意見が多いのですが、気になるのは、学校教育への不満で最も多いのが「教師の質」ということです。

「教師の質」がゆとり教育解消で改善されるのでしょうか。

じつは、文部省は、ゆとり教育へ逆風に反論しています。
しかも、今の指導要領が実施される前からです。


◆ゆとり教育の見直し論は今に始まったことではありません。
平成13年1月にはすでに新聞紙上で、見直しか、との記事が掲載されており、これに対して文部省が、「ゆとり教育見直し論について」との見解を発表しています。

この中で文部省は、
「今後の教育のあり方として、教育の機会は平等だが、結果の平等はある部分までで、そこから先は選択という方向性が見え隠れしている点に注意を払うべきだろう。教科ごとの20人学級指導は、初期には着実な定着をめざすが、その先はまさに習熟度別学習を推進するものである。それを是としてもらわなければならない。学力低下については、一律のゴールが前になるのだから、今までの到達点と比べて低下するというのはいわれなきことである。みな同じゴールインをした先であげていかなければならない。」

「少人数指導を可能にするなどの教職員定数の改善や、学校施設の質的充実などの条件整備にも全力で取り組んでまいる所存であり、新しい学習指導要領の実現を通して、学力低下を懸念される方々の声に応えてまいりたいと考えます。各教育長におかれても、新しい学習指導要領の趣旨を十分にご理解いただき、新しい学習指導要領がねらいとする児童生徒の学力の向上に努めていただくようお願いいたします」

としています。

これは、今のゆとり教育が目玉の新学習指導要領が実施される前のコメントです。
つまり、見直し論は新指導要領が始まる前からあったのです。

ゆとり教育がやり玉に上がっていますが、20人学級や習熟度別学習はどうなっているのでしょうか?

どうも根本が議論されていないように思います。

◆産経新聞のコラム「産経抄」(05/01/28)では禅寺の様子から「人を教え育てるという至難の行為に、「ゆとり」がつけ入る隙間(すきま)など、そんなにあるはずがないと思う」とあります。

なんだか学力が落ちている。
理由は分からないが、時間たっぷりかけて教え込めばいいんだ、との思いなのでしょうか。

◆受験専門ポータルサイト「インターエデュ・ドットコム」には「新指導要領を考える 掲示板」が開設されています。
学校での授業の様子が書き込まれています。
ある授業の様子から下記の書き込みありました。
考えさせられますね。

「指導要領の見直し・・・大事だとは思いますが、その指導要領が教育現場で『きちんと』守られているか否かのチェックはなされないのでしょうか?
出来ることなら社会科教師を罷免したいと切望しています。
高望みはしません。
最低限、指導要領(適正な進度)を守って欲しいのです」

【参考】
小学校学習指導要領(文部省)

◆「教師の質」というと、先生の意見も聞かなくてはなりませんね。
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本音(?)を聞いた上で、教師だけが悪いのか、判断すべきでしょう。

ある知り合いの教師は、あまりにも書類ばかり書かせて子どもに向き合う時間がない! と憤慨して公立教師を辞めてしまいました。
【参考】「学力調査テスト」

先生が力を発揮させることも考えるべきです。