川崎の全児童対策事業(わくわくプラザ)

今日(14日)の朝日新聞朝刊、生活面に「放課後の校内児童預かり どうする?安全管理」との記事がありました。

03年に川崎市が行っている全児童対策事業「わくわくプラザ」で1年生の子どもが二階の窓から転落した事故で、市の担当者を書類送検したことから、安全管理についてまとめた記事です。

川崎市では、それまであった学童保育(学童クラブ)を全廃し、全児童対策事業である「わくわくプラザ」で対応しています。

ところが、定員がない全児童対策事業なので大人数の子どもが来てしまうと、目が行き届かなってしまいます。
今回の事故も、スタッフが、おやつを配る手配をしようと目を離した隙に、野球遊びをしていた子どもが二階から転落し頭蓋骨骨折という事故になっています(一階と二階に分かれていて事故のあった二階には一人しかスタッフがいなかった)。

川崎市のわくわくプラザの事故については、資料を入手しています。



平成14年度の留守家庭児施設事故一覧と平成16年度わくわくプラザ事故報告集計表(平成15年4~12月分と平成16年度4月~9月2日まで)です。

14年度までは学童保育事業があり、15年度からはわくわくプラザに統合されています。
学童保育は定員があり、定員にあわせて指導員と呼ばれるスタッフが配置され子どもを見守ることができます。

この表を見て気が付くのは、わくわくプラザになってからの事故の多さです。
対象人数が増えたので事故件数が増えるのは分かりますが、多すぎるように感じます。

 事故件数
  14年度(学童) 37件
  15年度4月~12月(わくわく)  210件
  16年度4月~9月2日(わくわく)82件(年間にすれば×3で240件相当)
 
 事故の内容を見ていますと、学童だけ14年度のケガで大きな事故と思われる骨折が4件。
 他は打撲、裂傷などでサッカーをしていて、公園で遊んでいてなど外遊びでのケガが多いのです。
 これを15年度のわくわくで見ていますと、骨折だけで39件もの数となっています。
 
 書類送検されたことに対して、担当課長は、「私自身が罪に問われることはない」責任を否定しています。

川崎市課長ら書類送検 安全管理放置の疑い--放課後事業で児童が重傷(毎日/MSN) 

ある全児童対策事業のスタッフに話しを聞いたことがありますが、スタッフの仕事は壁に張り付いて子どもがケガしないように見張るだけ。
それ以上のことはできない。子どもと関わることは無理、と話していました。

学校の余裕教室を活用して新たな遊び場を作る全児童対策事業は、話しとしては良いことだと思います。
ところが、やりました、作りましただけで肝心の中身、子どもとの接し方、安全面がおろそかになっているケースが多々あります。
少子化問題は、子どもに関わる事業をおろそかにしてきたことが背景にあるのではないでしょうか。
安上がり、とりあえずやってますじゃ、根本的な解決にはならないと思いますね。

まして、法律上も対象が違う学童保育を一緒にしようとすること自体に無理があるように思います。

武蔵野市でも全児童対策事業として地域子ども館、あそべぇが始まっていますし、学童と地域子ども館の統合を研究すると長期計画(総合計画)には記載されています。

安上がり、とりあえず、の事業では子どもが被害者になるばかりです。
大丈夫かな、武蔵野は??

【参考】
川崎市わくわくプラザ 事故問題で申し入れ(全国学童保育連絡協議会)

川崎市の学童保育を守ろう!

週間!木村剛に学童保育について記事があります。
「文部科学省と厚生労働省の狭間に放置された子供たち」

学童保育は、当事者は熱心でもなかなか社会認知されていない実情があります。
私は、テレビやゲームではなく、生活や遊びを通じた最適な子育て環境だと思ってますが、どう伝えていくかも課題でしょうね。

「「悩める母親党」をブログ上で旗揚げしよう!」
との興味深い記事もあります。
もっと、声を上げる必要があると私も思います